志村けんがタカアンドトシに説いた「こだわり」


こないだ放送されたフジ系「志村けんのだいじょうぶだぁ SP 」でタカアンドトシがコントに出演してました。

コント自体はゴルフ教室の先生である志村が女生徒(みひろ)にセクハラ三昧するいっぽうでリーマン風レッスン生のタカトシをやたら邪険に扱うという志村節でしたが、焦点はこのコントが「本編」に入る前のこと。

タカトシはコント空間の中でちょっとした「前座」みたいなニュアンスで漫才めいたやりとりを始めるのです。センターマイクこそ置かれないものの、これは要するに持ちネタの披露です。

そしてその空間には志村けんも誰も出演者がいっさい存在していない。タカトシただふたりだけが場を支配する。そんなタカトシ激単推しの時間が、あらかじめ設けられているのでした。

前回タカトシが「だいじょうぶだぁ SP 」に出たときもふたりだけの登場シーンがあって、スタジオでその様子を見守っていた志村けんや他の出演者らがネタ披露後のタカトシにやたら盛大な拍手喝采を送っていました。

タカトシが特別扱いを受けてます。


2 月 9 日放送の日テレ系「しゃべくり 007 」で志村けんタカトシについて言及していました。

志村けんは以前からタカアンドトシをかなり「買ってる」様子でしたが、なぜ志村けんの番組内でタカトシがちょっと変わった扱いを受けているのか? その理由が当該「しゃべくり 007 」でわかりました。


くりぃむ上田の「志村さんみたいになるにはどうすればいいですかね?」という問いを受けて、志村が語る


まぁ、こだわることだね


どっちかというとオレ「職人肌」が好きで
一個のことずーっとこう突き詰めてやるのが好きなんですよ
わりと器用にあれもこれもって出来ないタイプなんで
だから未だにコントやってるんだけど


前にタカアンドトシが「飲みたいんだけど」って
(誘ってきたから)「あぁいいよ飲もう飲もう」って言って


タカのほうが
「オレたちずっと『欧米か!』やってるんですけど、
もう次無いんですよね…」って言うから


「バカヤローおまえ『欧米か!』をやり続けろ」と


「死ぬまでやれ」って言ったの
「飽きるんじゃないよ」って


「 60 歳になっても『欧米か!』って、これウケるだろ?」って


だから飽きないで自信持ってやれ、ってことよ


「そのかわり出たら一分間でもいいから自分たちのネタをやらしてもらえ」って
「自分たちの空間を作って番組出ろ」って言ったの


だから必ずやってるでしょ?


そういうタイプだと残れるんじゃないですか

「欧米か!」をやり続けろと本人たちに言ってるんですね。

で、またこれが口先だけのエールじゃないというのは、上記したように「だいじょうぶだぁ SP 」でタカトシがきっちりネタやらせてもらってる、という事実からもわかるわけです。

タカトシくらい MC の役回りが多くなってくると番組でネタひとつやるのもかえって難しい立場になると思うんです。自分たちの願いどおりにいかないこともよくあるはず。

しかし志村けんは「自分の番組でやらせる」というもっともストレートな手段でタカトシを推している。愚直なまでの有言実行です。決して「事務所が同じ」とか「同郷」とかみたいなしがらみがあるわけでも無いのです。

最近では志村けん本人のブログにも、5 月 3 日にタカトシの漫才ライブを見たよ、という記載がありました。「二時間余り爆笑の連続」「さすがタカトシ立派」とか。誉めちぎってます。かなりの面倒見の良さです。

これはタカトシも一生「欧米か!」するしかない。