℃-ute 札幌ライブ感想文は中島が先

ハロプロ系アイドルユニット「 ℃-ute (キュート)」には中島早貴なるメンバーが属しておりまして、「じゃあ中島早貴(なかじまさき)=中島、先だろう」という華麗なる駄洒落を思いついたことによって、9 日土曜日、ぼくは札幌のほぼ都心部にある『中島公園』にまず『先に』立ち寄ってから、 ZEPP SAPPORO でおこなわれる ℃-ute ライブ札幌公演へ赴こう、というスケジュールを決行したのです。

公園のなかで完全に迷子になったことはともかく(地元民なのに・・・)、以下、曲目ごとに愛に溢れたライブレポを書いていこうと目指します。


℃-ute コンサートツアー 2009 春〜AB℃〜


01. 憧れ My STAR :テンションあがりきるかどうか心配だったけどさすがオープニング楽曲とくれば些細なわだかまりはどっか飛んでいっちゃって 6 人の(このへんちょっと「含み」はあるものの)華やかなアイドル世界が飛び込んでくるうえに中島の姿形がうわさどおり格段にバージョンアップしており早くもニヤニヤがとまらない
02. FOREVER LOVE : 2 曲目だし爆音だしとくれば普段あんまり正直ピンと来てない楽曲だったけれどひたすらカッコかわいい中島に見惚れるだけなんです
03. VTR 最高級のエンジョイ GIRLS :衣装替えタイムも兼ねたメンバー紹介的な VTR でもみんな愉しそうに名前をコールしたりするんですね平和です
04. Bye Bye Bye!:現時点でのニューシングルにしてこの曲だけ圧倒的に図抜けてよすぎるため、もう 2 時間さいごまで延々リピートでも全然オッケーという心意気の収拾がつかずこの曲でだけ突然狂ったように踊り出したぼくだ
05. MC :矢島が有原欠席を伝える MC に真野イベントで出会った有原ファンという男性に想いを馳せる。彼もこの会場に来ていたはずであったが積極的に会おうとしなかったため会わずじまいであった。こうして孤立を深めていくんや
06. セブンティーンズ VOW :予習が足りず耳なじみのない曲だったので同日に催されていた Perfume代々木第一体育館でのライブについて「 3 人の今後のモチベーションはだいじょぶだろうか…燃えつきたりはしてないだろうか…」などと考える
07. 涙の色(ショート):演出効果というのだろうか、照明の関係で ℃-ute メンバーのシルエットの巨大な踊る姿が場内壁面に映し出されていた。このシルエットが圧巻で死ぬほど美しかったのでついそっちに目を奪われた
08. One's LIFE -梅田 岡井 萩原:これ AKIRA アレンジだし間奏のハーモニカっぽい音色も含めてそのまんま「クラクラディナータイム」じゃんよーとあらためて思い、葬り去ったはずの美勇伝魂が暫定的に復活
09. MC 岡井 萩原 +知ってます子(梅田):梅田がメガネを岡井に取られてやむなく自分の親指と人差し指でアナログ的に自分のメガネ姿を表現したのがたいへん道化師的なユーモアに富んでおりすてきだなと思った。あと中島は「次の曲は絶対盛り上がります!」みたいな地味にハードル上げるようなことを言ってた
10. Yes! all my family -鈴木:この天性のアイドルスターさんにはもっと広い大海原に博打を打ちに出てもらって最終的には世界的なスターさんになってもらうべきなんじゃないかとこいねがういっぽうで ZEPP みたいなそこそこのライブハウスでこうして千人弱ほどを相手にのびのびと歌うというのもそれはそれで幸せなことなんじゃないかなどと余計な邪念に囚われてやみません
11. めぐる恋の季節 (ショート):ライブ中ずっと確認しっぱなしだったのはやっぱりファン活動を続けていくのって「点」じゃなくて「線」だよな、ってことで恋の季節もめぐりめぐってゆけばいいなと思ったわけで、「点」でのみ見ざるを得ないとすれば中島のはじけるスマイル一点だけが心のよりどころだ
12. 約束は特にしないわ:一転、中島のせつない表情に胸キュンキュン
13. MC 中島+矢島:萩原について嬉々として語る中島の一挙一動そして声がもう失神するほどかわいい
14. 青春ソング -矢島:痛快おバカソングであったが今ひとつ乗り切れなかったのは中島がそこにいないからだ
15. 愛してる 愛してる -中島+萩原:これ「シャイニング愛しき貴方」じゃんかよーと思いながらも中島が終始豪快に音をハズしまくっているのを聞いて「あ、中島大好きだ」とつくづく確信する
16. ほめられ伸び子のテーマ曲(ショート):イントロを聴いて猛烈にテンションが昂ぶってしまった己を深く恥じ入る。あとはサビ終わりの「伸び子」のところの人差し指を天空に突き上げるみたいなフリが曲がリリースしたてのときに想像したのとまったく一緒だったので、わだば振り付け師になる
17. 寸劇「タップ教室」:これは鈴木の芸達者ぶりに本気で感動した。タップとかは普段やってる振り付けも同じくらいたいへんなのだろうから難易度としては ℃-ute 的にはそうでもないんだろうけど、おとぼけタップ講師役を任ぜられて平素より声色も渋く低く、それでいてイキイキとわけわかんない指南ぶりを見せつけるなどの芸当はどこに出しても恥ずかしくない。途中あんまりおもしろくやろうとする部分がばかばかしくなったのか噴き出しそうになった部分もあったものの、そんな一瞬の恥じらいぶりも含めて鈴木の驚嘆すべきアイドル芸人ぶりであった
18. 桜チラリ (タップ ver.・ショート):と、そんなタップ教室コントからの見事なつながりでふだんの桜チラリにタップの要素を織り交ぜる。あるいは寸劇で既に見せていたフォーだのゲッツだのといった小ネタもリズミカルに刻んで挟んでいくのだ。℃-ute で知るかぎりでは「使ったタオル」的な変則リミックスで、また他のハロプロ系にはあまり見られない(と思う) ℃-ute ならではの演出方法と思われる。℃-ute ライブって基本的に生演奏ではなくアレンジもほとんどいじってないぶんこういう音楽的ギャグで変化をつけるのは好ましい
19. 大きな愛でもてなして(ショート):なぜショートバージョンかというと、もうそろそろデビュー以来やりっぱなしの曲という事情もあるだろうけれども、たまにしかライブ来ないような人間としてはこういうド名曲はいつまでもフルでやって欲しいと思うの
20. SHINES :アンセムっていうのかしらサッカーの応援歌のようなオーオーオーみたいな雄々しい応援歌のような趣であり、たいそう勇猛果敢なことだ。いきなり ℃-ute メンバーも観客もタオルを振り回し始めたのには、虚を突かれ、完全にタイミングを逃し、精神的にひどく置いきぼりをくらったのでスネてしょんぼり立ちつくした
21. MC :メンバーひとりが会場に向かってボールを蹴り入れるという趣向。今回のキッカーは岡井でさすがけっこう飛距離が出ていた
22. 都会っ子 純情:ここからラストスパート・パートやで。やっぱり「都会っ子」に尽きるのかと。会場のブリ盛り上がりかたが尋常ではないためヤケクソになってこの日いちばん盛り上がったった
23. まっさらブルージーンズ:引き続きフルテンションで振り真似しやすい曲ということもあり阿鼻叫喚の渦中に身を投じる
24. JUMP :「都会っ子」「まっさら」の連チャンでほとんど死に体となり息を切らしていきなり棒立ち。ジャンプしなさいよ! 自分! 10 年来のハロプロ好きをこじらせて鑑賞スタイルが「慣れちゃってダメだな」な人に成り下がっておる
アンコール
E1.僕らの輝き:岡井の凛とした歌い出しがとにかく身が引き締まる思いである
E2.MC :本編でも一度やったけれど中島のあらためての客煽りが「女の子ー! ちびっこー! 男の子ー」みたいな感じで、この女の子に呼びかけたときの客側からの歓声がふつうにけっこう多かったのでびっくりしたし、実際周囲にも女の子連れとかカップルとかちょいちょいいて「あら同性ウケしているうちは ℃-ute もまだ捨てたもんじゃないな」と思った
E3.Big dreams :ツアータイトルが「 AB℃ 」ということでオープニングの幕が開ける前にジャクソン 5 の「 ABC 」が BGM でかかっていてこのラスト曲も「 ABC 」にアレンジが似ている曲なので、なるほどいろいろつながってるんだなぁ、と思った。

やがてメンバー全員がはけて明転し、「 ℃-ute 最高!」コールが会場内にこだまする中、「最高コールなんて美勇伝じゃんよー」とうわごとのように呟いてから ZEPP SAPPORO をあとにする。地下鉄に乗って帰る途中「どうしてもっと素直にたのしめないのかしら…」と自分を責めて半べそになりながら ℃-ute プレイリストをまた一曲目から再生するのだった(了)


右下が中島。鈴木凜(いいとも少女隊)ではない

(4)憧れ My STAR(初回生産限定盤)(DVD付)
おすすめ度の平均: 4.5
3 高評価の中すみません
4 アルバム・タイトル曲が出色の4th
5 バラエティー豊かです
5 大きくなりましたね…
5 新曲のみレビューしました。次のコンサートを楽しみにさせる一枚!買おう買おうわーいわーい