紅白スリム化計画


もっとスリムに!


今年の「第 59 回 NHK 紅白歌合戦」は総勢『 53 組』の歌手の人たちが出演するのだそうです。53 組。多いですね。これでも前年よりは若干減らしたという話なんですけれども。

個人的には歌の超絶うまい人とかすてきなアイドルさんとかは大好きなんで紅白も毎年見ているんですが、いかんせん出演者が多くて長丁場だとダレてしまいます。


ためしに紅白の出演者の数を、とりあえず『半分』に減らしてみましょうか?


という思いつきが本更新です。

以下に歌手名とこないだ発表された歌唱曲名をあいうえお順でリストアップしていきます。そしてネタがネタだけになるべく敵をつくらないような穏当なコメントをつけながら『半分』に絞り込んでいきます。「○」をつけた方は出演「お願いします」。「×」をつけた方は出演「ごめんなさい」。

とはいえ自分の好き嫌いだけで選び出すとなるとメンバーが大いに偏ってしまうので(アイドルとイケメンだけになる等)、「みんなが見たいだろうな」という他人の顔色をうかがった人選を施しました。

紅組

aiko(7)「 KissHug 」:超安定供給の下町の定食屋のようなミュージシャンさんである意味では演歌勢のような「当たり前」感さえあります、お願いします!
青山テルマ feat.SoulJa(初)「そばにいるね」:テルマちゃんはぜひとも今年にかぎっては万難を排してでも出演していただければと思います、お願いします!
秋元順子(初)「愛のままで…」:なにやら得体の知れない怖ろしさに脅えています、お願いします!
絢香(3)「おかえり」:今若手の中では屈指の歌い手じゃないでしょうか、お願いします!
×アンジェラ・アキ(3)「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」:ピアノ弾き語り系の歌い手としては圧倒的な実力を誇っていると思うのですが、今回はもう一歩、ごめんなさい!
×いきものがかり(初)「 SAKURA 」:楽曲クオリティはみるみる上昇していて今後に期待が持てるのですが、これといった決定打がないと思うんです、ごめんなさい!
石川さゆり(31)「天城越え」:半永久的シードです、お願いします!
×大塚愛(5)「愛」:さまざまな工夫を凝らしたセルフプロダクションで大いに愉しませてくれてはいるのですが、今年のヒット曲という意味では弱いです、ごめんなさい!
×川中美幸(21)「二輪草」:ほとんど好印象しかない大御所さんに失礼なんですが、またいつでも出られるはずです、ごめんなさい!
×GIRL NEXT DOOR(初)「偶然の確率」:「おマエ地獄見たこと無ぇだろ」と有吉も申しております、ごめんなさい!
倖田來未(4)「 TABOO 」:舌禍事件からなんとか復帰、手負いですが人のうわさも 75 日、お願いします!
×伍代夏子(15)「京都二年坂」:君は人のために死ねるか? ごめんなさい!
小林幸子(30)「楼蘭」:偉大なるマンネリはもはや「必要悪」というしかありません、お願いします!
×坂本冬美(20)「風に立つ」:たまに見せるジーンズ姿とかフランクでスタイル良かったりするのですが、惜しくも、ごめんなさい!
×SPEED(4)「White Love(Re Track)」:かつて最高級の輝きを放ったアイドルさんたちではありますが、今のこの状況はいくらなんでもムシが良すぎると思うのです、ごめんなさい!
天童よしみ(13)「道頓堀人情」:重厚かつ軽妙という佇まいは他の追随を許しません、お願いします!
×中島美嘉(7)「 ORION 」:壊れてしまいそうで粘着質な歌声はその特性故に聴き手を魅了するのですが、7 回は出過ぎです、ごめんなさい!
×中村美律子(13)「河内おとこ節」:「せーの、みっちゃーん!」 ごめんなさい!
浜崎あゆみ(10)「 Mirrorcle World 」:功成り名を遂げやがて万策尽き果てるそのときまで、ネームバリューだけで、お願いします!
Perfume(初)「ポリリズム」:このメンツの中で個人的には唯一エコひいきしてしまう(エコだけに! ポリリズムだけに!!)ゆえに、お願いします!
×一青窈(5)「はじめて」:平素のヒューマニスティックな慈悲に溢れる言動などは称揚に値するのですが、しぶとく選ばれてるのが正直ふしぎです、ごめんなさい!
×平原綾香(5)「ノクターン」:来歴からして本格的に音楽的なミュージシャンさんではあるのですが、「 jupiter 」の呪縛で、ごめんなさい!
×藤あや子(16)「紅い糸」:大人すぎる妖艶な魅力にいつもメロメロではあるのですが歌が一曲もわからないので、不勉強を反省しながらも、ごめんなさい!
藤岡藤巻と大橋のぞみ(初)「崖の上のポニョ」:今年ばかりは耳タコ楽曲ベストワンで仕方がありません、お願いします!
水森かおり(6)「輪島朝市」:いつもいつも日本全国旅めぐりお疲れさまです、お願いします!
和田アキ子(32)「夢」:いろいろなことにいったん目をつぶるとしまして、ソウルフルな歌声はツボにはまると強いのはたしかです、お願いします!

白組

×秋川雅史(3)「千の風になって」:ド名曲に鉄壁な歌唱力とどこにもスキはないのですが同じ歌ばかりという夏川りみさん状態はまずいので、ごめんなさい!
×Aqua Timez(2)「虹」:この方たちがファンだというミスチルさんとキャラかぶっちゃいますしね、ごめんなさい!
五木ひろし(38)「凍て鶴」:ハロプロ勢と共演するさいは単なるお荷物に過ぎませんがソロでは別物です、お願いします!
EXILE(4)「Ti Amo」:ここまできたら札幌からの中継でもやむをえません、お願いします!
北島三郎(45)「北の漁場」:紅白の舞台で死に絶えるその日まで、お願いします!
×北山たけし(4)「希望の詩」:今のところは先輩達に任せてしまいましょう、ごめんなさい!
×キマグレン(初)「LIFE」:泣きたくて、笑いたくて、ごめんなさい!
×木山裕策(初)「home」:生きていくってたいへんですよね、でも紅白という大舞台はどうでしょう、ごめんなさい!
コブクロ(4)「時の足音」:小渕さんの曲には首根っこつかまれてねじ伏せられるような説得力があります、お願いします!
○ジェロ(初)「海雪」:キワモノであり超本格派であり黒人であり心は日本人であり、という矛盾を抱えながら真摯に歌うのです、お願いします!
○羞恥心 with Pabo(初)「羞恥心〜陽は、また昇る 紅白スペシャル」:時代のあだ花として今年ばかりは見事に咲き誇り、いさぎよく枯れ果ててください、お願いします!
SMAP(16)「この瞬間、きっと夢じゃない 紅白SP」:今やセールス方面を担ってくれている嵐や関ジャニのぶんまで、あらゆる意味での「顔」として、お願いします!
×東方神起(初)「 Purple Line〜どうして君を好きになってしまったんだろう?」:カッコイイよカッコイイ、もう、ごめんなさい!
×TOKIO(15)「雨傘」:バンドにたいへんな誇りと愛着をもって活動していただいてるはずなんですが、椎名林檎だからイイってもんでもないはずなんです、ごめんなさい!
×徳永英明(3)「レイニー ブルー」:アルバムも売れに売れて喉一本でやっていける天賦の歌声なんですが、再評価の気運も高まりつつあるなか、本当にごめんなさい!
氷川きよし(9)「きよしのズンドコ節」:選曲がへんてこなんですが、まぁこの人なしでは成立しません、お願いします!
×平井堅(6)「いつか離れる日が来ても」:立派な体格と濃厚なヒゲ顔で裏声炸裂だし歌い姿はたいへん絵になりまくるんですが、過去曲と比べて印象は薄いかも、ごめんなさい!
×布施明(24)「君は薔薇より美しい」:大ベテランだし欧米仕込みの歌唱力は笑っちゃうくらい抜群なんですが、紅白出過ぎです、ごめんなさい!
×ポルノグラフィティ(7)「ギフト」:希有なほど地に足をついた活動を展開しっぱなしだと思うんですが、今回「ギフト」は一曲で十分なんです、ごめんなさい!
前川清(18)「東京砂漠」:喋っても歌っても歳とればとるほど抜群におもしろい味です、お願いします!
×美川憲一(25)「さそり座の女 2008」:たった一曲で永久機関になりそうなシステムをつくったのは偉大なことなんですが(去年が「さそり座の女 2007 」)、そろそろ、ごめんなさい!
Mr.Children(初)「 GIFT 」:ただでさえ露出過多な上にセールスもついてきておりもはや敵無しって感じが逆に引っかかるのですが、お願いします!
○水谷豊(初)「カリフォルニア・コネクション」:2008 年の水谷豊ブームには平伏せざるを得ません、お願いします!
○森進一(41)「おふくろさん」:内心はらわた煮えくりかえってるように勘ぐられますが、そこはひとつビジネスチャンスと捉えて、お願いします!
森山直太朗(3)「生きてることが辛いなら」:歌詞はフックが強すぎただけで解釈次第では泣けるほどすばらしいです、いけすかない点もありますが、お願いします!
×WaT(4)「36℃」:活躍ぶりは見事でしたが、歌手としてはどうだったでしょう、ごめんなさい!

その他

×宮沢和史 in GANGA ZUMBA & THE BOOM ブラジル移民100周年「島唄〜ブラジル移民100周年 紅白スペシャル・バージョン」:宮沢和史ファン以外は特に誰も望んでいないと思うんです、ごめんなさい!
×エンヤ SAVE THE FUTURE「オリノコ・フロウ〜ありふれた奇跡」:日本の歌手に活躍の場を与えてください、ごめんなさい!

26組

さて、これで紅白 13 組づつの合計『 26 組』になりました。あらためて名前を連ねます。


紅組
aiko(7)「 KissHug 」
青山テルマ feat.SoulJa(初)「そばにいるね」
秋元順子(初)「愛のままで…」
絢香(3)「おかえり」
石川さゆり(31)「天城越え
倖田來未(4)「 TABOO 」
小林幸子(30)「楼蘭
天童よしみ(13)「道頓堀人情」
Perfume(初)「ポリリズム
浜崎あゆみ(10)「 Mirrorcle World 」
藤岡藤巻と大橋のぞみ(初)「崖の上のポニョ
水森かおり(6)「輪島朝市」
和田アキ子(32)「夢」


白組
五木ひろし(38)「凍て鶴」
EXILE(4)「Ti Amo」
北島三郎(45)「北の漁場」
コブクロ(4)「時の足音」
○ジェロ(初)「海雪」
○羞恥心 with Pabo(初)「羞恥心〜陽は、また昇る 紅白スペシャル」
SMAP(16)「この瞬間、きっと夢じゃない 紅白SP」
氷川きよし(9)「きよしのズンドコ節」
前川清(18)「東京砂漠」
Mr.Children(初)「 GIFT 」
○水谷豊(初)「カリフォルニア・コネクション
○森進一(41)「おふくろさん」
森山直太朗(3)「生きてることが辛いなら」


ちょっと減らしすぎたでしょうか・・・。

しかしあくまで一例です一例。これくらいのメンツの数でもぎゅっと凝縮された感じにはなるんじゃないでしょうか。

放送時間は昭和みたいに「 21:00〜23:45 」でまとめましょう。まぁコンパクト。それでいて全曲フルコーラスにします。聴きごたえ満載です。

あと勝ち負けなどの審査はテレビの前の視聴者を無視して NHK ホール内だけで完結させます。いやホールどころか NHK のスタジオで最低限の客だけ入れて濃ゆい空間を作り出すのも手かも知れません。

幕間の司会者トークなどもベタベタとコント仕立てで続けるのではなくひたすら「地の文」でサクッと済ませましょう。空間的にはホールよりも密室のほうが中居くんの持ち味は出そうな気がします。


現実を無視した紅白スリム化への妄想がとまりません。

あるいは・・・

「歌合戦」やめちゃいましょう。

NHK のやる気を最大限に駆使した「大晦日フェス」みたいな感じで、ハッタリでもいいから『世界最高品質の歌番組』みたいなのを提供してくれれば、せめてもの贅沢な年末になるような気がします。

またそのクオリティの高さにこれまで出演をためらっていたミュージシャンも結集するかも知れません。「 SONGS 」には矢沢永吉矢野顕子竹内まりやも出てくるんですから、ね。