七海ななのサイン会に行ってきた

札幌市内にあるエロ本エロ DVD 等を取り扱うありがたいお店「 SPOT 」に、新進気鋭のアダルトビデオ女優さんの七海なな(ななうみ・なな。以下七海さん)がキャンペーンで今週末訪れるということをテレビ CM で知った。七海さんのことはそれこそ SPOT やゲオなどのエロ DVD 商品の陳列棚にパッケージが並んでいるのを見るたびに、やぁこの新人さんは久々にカワイイナー、清楚なお顔立ちだナー、とは思いながらも、あくまで世に数多いる女優さんのひとりとしてしか認識しておらず作品そのものはスルーしっぱなしだった。

ただ、ちょうど本日 3 月 1 日は東京でハロプロの「ハロ 10 パーティ」というファンクラブイベントがあって、ぼくも過日 Zepp Sapporo でおこなわれた同様のイベントで松浦亜弥安倍なつみと握手しており瞬間的に何もかもがどうでもよくなったのだけれど、いっぽう東京では我らが石川梨華が登場とのことで遥か距離を隔てた彼方のことが羨ましく思え、そんなときに札幌でひとり悶々としてるのも味気ない。よって『据え膳喰わぬはヲタの恥』という自分で生み出した金言に従って、七海さんのイベントへとりあえず足を運ぶだけ運んでみるのだった。何かいいことあるかも知れない、と。

ちなみに七海さんはブログをやっている。真っ当に朗らかな内容だ。エロ要素はほぼ皆無ながらも七海さん自身の口からたとえば今回のイベントについての更新が頻繁に行われるなどしており、丁寧な仕事ぶりがうかがえる。今回ここにこっそりアップした一枚の写真(かわいい)もブログから拝借したものでもし怒られたらゴメンなさいなのだけれど、今日札幌市内で撮影されたばかりのものと推察され、ともかく心洗われる。


さて、エロ DVD 屋の SPOT に到着したのはイベント開始の直前だった。これまでこの手のイベントには何度か足を運んでおり特に行列に並んだりすることもないことはわかっているため、ギリギリでの入りとなった。

クルマで駐車場に着き、さっそく店内へ入ろうとしたところ、ちょうど七海さんご一行もクルマから降りて店内へ入るところだった。最近の北海道は天候不順が続いており飛行機の離着陸が遅れたのかも知れず、七海さんご一行、どうやらちょっとした遅刻の様子であった。大の大人のスタッフたちを脇に、白い帽子をかぶった小柄な女性が七海さんであろう。ちょっと距離が遠かったので顔までは確認できなかったものの、いいタイミングに遭遇した。

↑これが【今日のラッキーその一】です。しょーもないですけど。ちなみに以下【その三】まであります。

で、どんなアイドルイベントでもそうだけれど、たとえば DVD の購入者のみが対象であったりするなどサイン会への参加にはいくつか条件があって、今回は DVD 一枚購入者に「サイン+握手+撮影会」、二枚購入者に「サイン+握手+撮影会+ツーショット撮影」となっていた。これはよくあるパターンであり妥当な線。ツーショットへの敷居は高いのだ。

ぼくは撮影会にあまり興味がなく、とりあえず顔がひと目でも見られればいいや、と店内でも DVD を買わなかった。イベント開始までの待機中はひたすら最新号の「 BUBKA 」の立ち読みなどしてみた。ライムスター宇多丸の「マブ論」だけは読まずにいられない。


すると、店内にちょっとしたアナウンスが。

これが実にすばらしい内容で、「えー、今回は DVD を購入されてない方にも、サイン会ご参加いただけます!」とのこと。ほほぅ。ひそやかに心の中でガッツポーズ。すなわち DVD 買ってもいない、ただの一銭も七海さんに金を落としていないしょぼくれ守銭奴こと自分でも、なんと無料でサイン会に参加できる、という神のお告げなわけです。超ラッキー。【今日のラッキーその二】ですよ。

これ本当にいいの? と浮かれ気分で思うまま、店員にうながされて、すごすごとサイン会の列に並ぶ。


やがて七海さんが登場!


結論からいうと、子犬みたいな女性でした。すげー愛玩したい(いやらしい意味ではありません)。ともかく、あいくるしすぎる。まだ現時点でぼくは七海さんの作品を拝見していないため、「ただカワイイ人」というだけで、むしろ AV 女優、というレッテルを貼りたくないほど。パッケージどおりかそれ以上の清楚さ&明るさ&華やかさをもって低い腰で登場した。上にこっそり貼った写真をご覧のとおり、めざましテレビ皆藤愛子にも匹敵する。推せる。

サイン会スタート。DVD も買ってない自分がのこのこ出てくるのはどうよ? と多少の後ろめたさを感じながらも、順番が来れば「こんにちはー」と知ったような顔で七海さんの前に出ていく。

着席している七海さんはまっすぐな上目遣いでこちらを見つめてきた。ほんと、まっすぐ。「 1989 年生まれ」という触れ込みで、まだ 10 代とかイメージを大切にしているらしいが、失礼な話サバ読みの可能性も捨てきれず、ただアダルトビデオに出てきてぼくらにファンタジーやドリームを与えてくださっている方々に対して年齢的なことは言いっこなしだとは思う。むやみにツッコむのも野暮というもの。

キャピッた明るさの中にも適度な落ち着きが同居しており、20 代前半そこそこ☆カナ? と対面して直感したが、そんなことはともかく、本当にカワイイ。とはいえサバ読みのほかに美容整形とかについてもアダルト非アダルト関わらずタレントさんには誰にでも疑わしい可能性はあるけれども、ぼくのぼんやり鑑識眼で見通すかぎりでは、七海さんに不自然なところはまーったくない。喋り口調から、全身から、カワイイオーラが発散してる。身長 153 cm 。なんでこんな人がエロビデオ出てんの?

また、なんだかとてもしゃべりやすい雰囲気があって、ハロプロ関係の握手会ではベルトコンベア式に流されてしまうかあるいはある程度の時間的猶予がもらえるカジュアルディナーショー等のイベントの場合でもそれはそれで大好きな相手であるためろくなことにならないのだが、さほどの事前からの思い入れもなく、サインをしている間はフリータイムなので、何往復もの会話のやりとりが可能だった。

それに加えて七海さんのほうから率先して「このお店はいつもこんな雰囲気なんですか?」などと他愛もない会話をしかし屈託無くリードしてくれるため、わー親しみやすいナー、と率直に。他の客にも「北海道は何が美味しいですか?」だのいろいろ常識的なことを話しかけていたので、たとえキモい客と直々に接するだけの営業回りといえ、アグレッシブに愉しもうとしているんだろうと気持ちがほっこりしてきた。

で、サインをもらって、握手をして、なごやかに終了。この時点で、ちょっと好きになって、しばらく右手の温もりを抱きしめる。結局 DVD は買っておらず、「ただ店に寄っただけ」という風来坊なスタンスで、無料でイベントに参加できてるのは、完全にお得だと思った。

しかし七海さんの話はこれだけで終わらない。



他の客 30 人ほどのサイン&握手が終わり、続いて撮影会。イベント参加券を元来持ってないぼくは、とりあえず七海さんが店を出るまでは見届けようと、撮影会中のひまな時間を雑誌などを立ち読みしながらやり過ごす。「ベストビデオ」とやらに七海さんの記事が出ているのを読み、写真と実物でぜんぜん齟齬がないなァ、そのまんまだなァ、と二次元と三次元のはざまであらためて感心。

撮影会と、ツーショットポラが、すこし隠れたところでおこなわれて、さて、イベント終了・・・かと思いきや、まだ続きがあった。

同じ札幌市内での次のイベントまで時間が余っていること、そして遅刻したことのお詫び、というていで、「七海ななのポスターがサイン入りでもらえるジャンケン大会を急遽開催しますよー!」という段取りが踏まれるのだった。もともと予定はなかったらしく(わかりませんが)、なかなか気の利いた、人情味のある余興であった。

てなわけで、七海さんの前にわらわらと客がつかず離れずの距離で集まってジャンケン大会が始まる。

勝ち残り形式であるが、ぼくは初っ端の段階で敗北してしまい、他の客がサイン入りポスター&再度の握手を獲得していた。一粒で二度おいしい。客はそんなにキモくなくふつうの青年で気持ちがよく、実にうらやましいかぎりである。

ところが、店内にポスターがもう一枚あるとのことで、追加でもう一枚プレゼントが決定。今度は七海さんの提案で「負け残り」となる。ぼくは早々に「勝ってしまった」ためまたも脱落。最後は 3 名の客で争っていたが、その 3 名の客が揃って「勝ってしまい」、下された判断は、リセット。もう一度最初からジャンケンをやり直すこととなった。

再々度のジャンケン、こんどはまたもや「勝ち残り」。一度勝ち、二度勝ち・・・と、残ったのは 3 名。そんなこんなで、なんとぼくも残ってしまった。ジャンケン、ポン。何を出したか覚えちゃいないが、また勝ってしまった。残り 2 名。ぼくの他のもうひとりは、なんかちんちくりんの、白髪の、冴えないパーカーを着用した、人生終わってますみたいなおっさんだった。

そして七海さんからの「最後はガチンコで!」との提案で、最後はそのおっさんとジャンケンで対決することになった。ぼくもいくら半端ヲタクとはいえその半死人みたいなおっさんとたとえ遊興とはいえジャンケンなどしたくなかったが、もう引くに引けないので、近くに立って、ジャンケン、ポン。


勝利。


なんとポスターをゲットしてしまった。【今日のラッキーその三】完結です。

店員とか客の拍手のなか、すごすごと再び七海さんの前に出向き、衆人環視のなか、ポスターにサインをしてもらう。机の真横にぴったり立って上から七海さんの仕草を見下ろすので、なんとなくこう胸の谷間までチラリ拝見・・・とほんのすこし脳がエロモードに突入しかけるが、すぐさま「どこに貼るんですか?」「あ、えーと部屋に貼ります」「ジャンケン強いんですか?」「えぇ意外と・・・」などと他愛もないことを話すことになり、それが心地良く、浄化され、ふたたび握手をしてもらってありがとうございました、という最良の顛末となった。


えーと、正直、夢見心地です・・・。