僕の考えた「十年愛」

そんなシングル「僕らが生きる MY ASIA 」のカップリング曲は「十年愛」。

はりきってネタバレしてしまいますと、この曲はこれまでモーニング娘。がリリースしてきた CD シングルのタイトルや歌詞の一部を、その歌詞の中に詰め込んでみましたョというお遊び的な楽曲であります。たとえて言うなら、かの SMAP さんたちがやはりデビュー 10 周年を記念して出したシングルその名も「 Smac 」と同じようなものだと申し上げれば話は早いでしょうか。

まぁ「 Smac 」は SMAP にしては珍しく微妙にコケちゃったシングルらしくて、そのあたりについては wikipedia に記述があるとおりなのでご参照ください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/Smac


モーニング娘。誕生 10 年記念隊がこの手の曲をシングル A 面に持ってこなかった理由は SMAP の失敗例があるからでしょうかね。それともちっとも関係ありませんかね。お遊びとしてはおもしろいと思うんですけど。あとコケようがなんだろうが曲がりなりにもシングルいっぱいリリースしてきましたよという証明にはなり得る楽曲形態ではあります。

ただ、「十年愛」はそんな明確なコンセプトの中でも、いかんせん、さすがのつんく♂ちゃんクオリティと申しますか、「つくり」がゆるゆるで実にいい加減です。曲調が昭和歌謡丸出しで「今」な感じが絶無なのはままあることなので半ば諦めるにしても、たいせつにしなきゃならないであろう歌詞に関してはどうにもこうにも不完全燃焼。せっかくのことなのだから全部の曲名を満遍なく散りばめちゃえばいいものを、なぜかせいぜい半分くらいしか散りばめておらず、あげく歌詞のオチで「♪全部は入らない〜〜〜」と投げやりになってしまいました。全部の曲名は入らない、というのです。

いや、このオチの脱力感は決して悪くない。むしろ全部入らないくらいたくさんのシングル曲を出してきたという立派な反証にもなるわけですから別にいいんですけど、真っ当な思考回路をもった身からすれば「そんなものは寺田さんの匙加減ひとつでどうにでもなるでしょうがよ」と当たり前の感想を胸に抱かざるを得ません。


なので、僕が「十年愛」の歌詞を勝手に考えてみました。


もう全部入れてます。しかも律儀にリリース順に。ただしすべてをきっちり的確に収納するためには若干メロの尺が足りなかったので、最後のサビの繰り返しを一回増やしてしまいました。せめてそれくらいの工夫は許して欲しい。

モーニング娘。誕生 10 年の節目を記念する「十年愛」は、以下のような歌詞なら少しは納得いったかも、という替え歌です。 CD なり音源なりをお持ちの方は聞き比べてみてください。以下にどうぞ。

ちょっと序盤の完成度が高すぎるかなァ〜、とよからぬ自画自賛もしてみます。

ニセ「十年愛」 作曲:つんく♂ 作詞:ピエール




愛の種
10 年経っても同じように


愛の種
10 年経ってもまき散らす


朝のコーヒー飲みたいし
夜の街なら夏が好き
抱いて抱いてと繰り返す
青春の記憶


真夏の光浴びて
ふるさと 想う
愛の機械になって
踊っていますから 嗚呼



幸せな夏
結婚式を挙げました


わたしが望んだ
恋愛革命起きました


平和な黄金色の星
月夜に奏でる愛の音
そうだうちらは生きている
今すぐやらなきゃね


ここにいるよ ひょっこり
保田 保田
まるでシャボン玉のように
恋のヴィクトリー 嗚呼



愛があらば ITS ALL RIGHT
浪漫 かしまし
涙が止まらない マンパワー
大阪 恋の歌


色っぽいじれったい
直感 そよ風
野心的に 歩いてる
全部入ったよ



10 年おめでとう