2011年の個人的ハロプロ楽曲ベスト5

前回がハロプロ以外の「アイドル楽曲」だったので、今回は2011年の個人的ハロプロ楽曲ベスト5を年末イベント「第10回ハロプロ楽曲大賞2011」への投票がてらここに記載していきます。
ちなみに「第10回ハロプロ楽曲大賞2011」集計結果が発表されるのは今月12月30日深夜に新宿ロフトプラスワンで行われるイベント。ド深夜から早朝まで酒飲みながら今年1年のハロプロ悲喜こもごもを映像と音楽で振り返ったりする楽しいイベントです。
ここでは僕の「今年のハロプロ楽曲」をあまりくどくならない程度に。

5位:夏ダカラ!Buono! /2.0pt

夏の透き通った爽快感が力の抜けた平和な曲調やボーカル、コーラスワークに通底していて、とことん地味なイメージなのだけど、おっさんをだしぬけに奮い立たせもしない、優しくてせつなくてポジティブな好楽曲。間奏の鈴木愛理さんの「あなた」を想うあまりせっぱつまったセリフ三連発はひたすらいたずらっぽく、直後に続くふんわりした導入の後ですこしドスの効いた力強くもある同じく鈴木さんのソロパートは耳に至上。この「セリフ超すばらしい」は本音なので写真集発売を記念した福家書店での握手会で鈴木さんご本人に直接伝えたのですが、その刹那、手を握ったまま鈴木さんにふにゃーって身体をのけぞられたうえ、滑舌の芳しくなくまったく聞き取れない言葉にならない言葉を微笑みながらゴニョゴニョつぶやかれたので、陥落しました。

4位:Midnight Temptation / ℃-ute / 2.0pt

徹底したマイナー調で、タイトルの「真夜中の誘惑」そのままにほの暗い雰囲気をたたえながら、凛々しく孤独でとっぽくてお色気も備える、という渋い楽曲。やや古めかしいシンセのイントロアウトロの音もお気に入り。℃-uteみんなきっちり真顔で歌いあげてくれる人たちばかりなので、こういうイキった曲は独自路線としてどんどん歌ってほしいです。けたたましく間奏を終えようとする瞬間のギターの絶頂っぷりと、それに呼応するかのようなライブでのヲタみなさんのオイオイ三昧も盛り上がるし、ライブの中軸を任せたくなるのもむべなるかな。2011年のアルバム「超WONDERFUL!(6)」の収録曲で、シングル曲ではないのですが、それが逆に「シングル曲でもいいのに!」というファンの人がよく好きな調味料をまぶすことになったりもしています。シングル曲でもいいのに!

3位:My alright sky / Buono!鈴木愛理) / 2.0pt

Buono!のアルバム「partenza」に収録されている、鈴木愛理さんのほぼソロ曲。もともとカバー曲らしいんですが元曲を知らず、オリジナルのように新鮮です。曲調、鈴木さんの歌唱法ともどもハロプロ楽曲としてはどこか異質。柔らかく優雅でファルセット全開な鈴木さんの歌唱は、誠実かつ生真面目な心根が伝わってくるもので、その技巧の限界をもんどり打ちながら探っている感じもあり、たまらなく愛おしいものです。若干ハスキーで吐息混じりの中性的な声色は、ひょっとすると今の16歳、17歳ほどの時期にしか聞けないものなのかも、なんて考えると、アイドルを愉しむのはおおむね「今」しかないのだと幾重にも再認識させられる。鈴木愛理かくあるべし、といういじわるで身勝手な期待にも十分キラキラ答えを出してくれる人です。

2位:ブスにならない哲学ハロー!プロジェクト モベキマス/2.0ppt

第一印象は決してよくなかったのに何度か聞くうちになし崩し的にすっかり好きになっていました。「ブス」という言葉は、いくら「〜にならない」と打ち消しても曲のタイトルとしてはあまり芳しくないのですが、歌詞がいまどきの若者を批判する大人を仮想敵としていたり、とつんく♂さんがモベキマスメンバー世代の代弁者たり得ていて、その煮えたぎる攻撃性がタイトルに象徴されてるとも言える。音だけを取り沙汰すると、コーラスは全編ぶ厚いし、サビが終わる瞬間のドラムフィル重くていいし、散りばめられた音の粒々はとことん聴き応えたっぷり。なによりつんく♂さんがイエーイとか超はりきってるのがニヤニヤできます。個々人のボーカルの魅力は特にAメロBメロできっちり出ていて、特にBerryz工房菅谷梨沙子さんの「ゼロじゃないのよ」のパワーボーカルには痺れますね。名曲や珍曲というより濃密な曲。

1位:会いたいロンリークリスマス℃-ute/2.0pt

昨年2010年発売のシングル曲で、現段階で発表から1年が経過しているのですが、リリースから2度目の冬を迎え、やはり名曲は色褪せない! を実感しています。メロもアレンジも本当によくできてる素敵なマイナー冬ソング。売上のことを言っても仕方ないのですが、なにかのまちがいでCM曲に起用されちゃって、あっさり20万枚くらい売れちゃってもいい、というくらいの圧倒的なポテンシャルを誇っています。メンバーの歌声も適材適所ではまっていて、MVはさまざまなバージョンがありますが、どれも超すばらしくてみんな超かわいい。夏の℃-ute×スマイレージ合同ライブで披露されていましたけど季節感が横溢するあまり、年間通して歌われにくいのが諸刃の剣で実に惜しいところ。みんな大好きテレビ東京「ゴッドタン」のエンディングテーマに起用されていたのは、今となってはふしぎな記憶です。


ちなみに「MV部門」というのも用意されているのですが、これは「会いたいロンリークリスマス」「夏ダカラ!」「桃色スパークリング鈴木愛理ソロver.)」の3曲に投票しました。YouTubeでオフィシャルの動画が上がっているのが、最近のハロプロの超すばらしい流れです。
そして「推しメン部門」は、今回ハロプロ楽曲大賞で投票する全曲に参加している℃-ute鈴木愛理さんです。完全体です。