有吉のあだ名つけ芸が「確認作業」に突入している


俺もお前もクソ馬鹿野郎



有吉弘行についてカバーすることのできる観察範囲のなかでプラッと思ってみたことを書き連ねてみます。

『確認作業』三例

今週の日テレ系「深イイ話」、フジ系「お笑い芸人歌がうまい王座決定戦」、テレ朝系「検索ちゃん」(北海道では火曜日放送で遅れ気味か)に有吉弘行が出ていました。

そしてすべての番組で司会者が有吉に対して

「ほら、あれ、なんてあだ名つけたんでしたっけ?」

とネタふりをしている。

2007 年の「アメトーーク」における品川祐への「おしゃべりクソ野郎」以来、共演者への『あだ名つけ芸』を開花させた有吉は、もう一度その人と共演した際に、

「以前つけた同じあだ名をもう一度言う」

という『確認作業』に突入しています。


深イイ話」では宮崎哲弥に対して

『インテリ原始人』

「歌がうまい王座」ではくりぃむ有田に対して

『クズ人間』

「検索ちゃん」では爆笑問題太田に対して

『クソ馬鹿野郎』

それぞれ有吉があらためて律儀に復唱します。

で、そうそう、こういうことを前言ったわ言われたわ(笑 って流れで笑いが生じる。

新しく名付けてるわけじゃない。少なくとも前進はしてません。

反復に堪えるほどそれぞれのあだ名のインパクトが強い、ってことなんでしょうか。

「クソ馬鹿野郎」はゆずれない

別に絶対的なものじゃないわけですから、もう一度違うあだ名をつけてもいいはずなんです。

「検索ちゃん」では、『クソ馬鹿野郎』というひねりのないあだ名をつけられた太田が、有吉に対して「もっと他に無いの?」と注文してました。

しかしこれに対して有吉は代案を出すこともなく、あくまで太田は『クソ馬鹿野郎』だ、と言い張るのです。

「個性がないんですよ」

というのがその理由。太田に対して。もうフルスイングですね。

『確認作業』に突入し、「名付け直し」という挽回のチャンスを与えてもらったように思われるあだ名に関して、なんら撤回することもなく、むしろ「正当化してしまう」。

有吉の信念の固さが見てとれます。ただめんどくさいだけなのかも知れませんが。

陰口論

ちなみに有吉には「本人がいない場で言わない」という理念があるらしい。「陰口になるから言わない」というのです。

事実「検索ちゃん」では太田に

中井貴一のあだ名を付けろ

と要請されてましたが放送上はひたすら拒み続けておりました。怒られないための防衛策という理由もあるようです。「乱発」を自制するための言い訳にもなりそうですね。


まぁ有吉自身、陰口大好きっぽそうなんですが。

有吉さんと二人で話していると、最終的に必ず愚痴か悪口に行き着きます。

柳原可奈子公式ブログより)

あだ名に頼らずとも

お笑い芸人やタレントなど共演する機会の多い身近なところには一通りあだ名をつけ終わりました。

有吉も「検索ちゃん」で述べてたように早くも危機感を持っているようです。

とはいえ、TBS 系「悪魔の契約にサイン」レギュラー出演でその兆候は既にあるのですが、まちがいなくタレントとしては強くなってる。いつの間にか。

根本的に口が悪いという特性を生かしたフリートークもいけますし、ネタを仕込んできたエピソードトークみたいなもんの安定感も抜群です。

あだ名に頼りっきりになる必要はまったくないですよね。

あとは守勢に入らないことでしょうかしら。

ちなみに

このエントリーの最初に載せた画像は、有吉本人のブログからちょっくら拝借したものです。

で、有吉ブログのこの画像に添えてある文章で、哀川翔に扮した自分のことを、有吉自ら『クソ馬鹿野郎』と称しています。

哀川翔師匠には、似ても似つかないクソ馬鹿野郎の悪フザケ(自嘲気味)

先述したとおり『クソ馬鹿野郎』は頑ななまでに太田のあだ名であります。

お気に入りのフレーズなんでしょうね。俺もお前もクソ馬鹿野郎。


たぶんこの世界がクソ馬鹿野郎ということなんでしょう。