プレイバック一夜漬け

さて美勇伝ちゃんのライブに赴くわけですが、身支度をいろいろしていると、とにかく着替えが多くて手荷物がパッツンパッツンに膨張してしまうことに辟易しますね。

二日間四公演。いったん家に帰れればいいんだけど物理的に不可能です。

いったん開演してしまったが最後、心身ともにリミッターぶっ壊れるというかストッパーが外れるというか、ともかく汗だるまと化すのは確定的。ペース配分とか無視して最初から最後までひでぇ盛り上がり方をする危険性もあり、後日の筋肉痛も燃え尽き症候群も望むところです。

だからといって荷物が多くなるというそれだけの理由でろくにまっさらなインナーやら制汗スプレーやらを持ってくることもなければ、やがてマイボディは人類の叡智を超越した筆舌に尽くし難いスメ〜ルをぶり散らすことになるのです。

たとえば余談だけど、こないだ札幌で行ってきた Perfume ライブでは、本来なら演者および観客ともに跳ね飛びまくりなのでありともすればスウェッティな汗だく密室空間になってしまいそうだった。にも関わらず、女性客の比率が高かったせいなのか、ライブハウス内にはどこか仄かにいい香りさえ漂っていたのだ。

その点において我らが美勇伝説の匂いはおそらくヤヴァいであろう。危険値 MAX 。ヲタどもから滲み出る血と汗と涙とちょっとした糞尿のトータルな配合によって会場はアウシュビッツガス室と化すだろう。そんな最終伝説はイヤだ。

シャツとタオルと制汗スプレーとウェットボディシートと香水で芳しいボディとキープします。ちなみに香水は美勇伝ちゃんにちなんで「エンジェルハート」にしますよ! とか別にそこまで気は遣えない。


美勇伝ライブツアー2005秋 美勇伝説II~クレナイの季節~ [DVD]

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で、前日になってようやく詰め込み教育的に「美勇伝説Ⅱ」をあらためて再鑑賞。久しぶりに全編ぶっ通した。本当は美勇伝説Ⅳまで一挙に観直そうと思ってたけどさすがに時間が無かったや。

以下、箇条書きで感想垂れ流しです。

・秋ツアーが「クレナイの季節」で幕を開けるのは実に時宜に適ったベスト選曲
・「愛〜スイートルーム〜」の盛り上がり力は理屈ではなかった。石川さんのイキますよはこの時期から
・「唇から愛をちょうだい」の訴えてくる熱量はすごい! タオルプレイも最初から違和感なかった
・石川さんソロの「王子様と雪の夜」最高すぎ
・薄情なことながら岡田三好には結局今の今まであんまり思い入れを深めることができなかったけれど、そんな中で唯一『人形劇』だけはどの作品も岡田三好に本気で笑う
・「銀杏」好きすぎる。生バンドとかでの拡張性もありそう
・「 Tea Break 」って音源だけだとまともに聴く気しないけど演者さんがいるとだいぶ雰囲気違う。「なんちゃって縦ノリ」みたいなニュアンスが否応でも身体を揺さぶる
・「クラクラ ディナータイム」は単調な手拍子やありきたりなヲタ芸あるいはフリコピなどの入り込む余地が構造的にほとんどないもののそれでいてきっちり客が参加できる大義名分があるというハロプロでは特にめずらしい楽曲で、ライブ向きの音楽としてとても品行方正に成立している。たいていの楽曲では客からの「ヲイ!ヲイ!ヲイ!ヲイ!」だの「エルオーヴィイーラブリー梨華ちゅわ〜ん」などとノイジー極まりない茶々の入ってくる余地がありまくるのだが、クラクラは間口こそキュッとタイトに狭くとも、ちょっと気張ってクラップのパターンを拾得してしまえば、あとは蜜月パラダイス、みたいな。「クラクラクラップ」というのもまた語呂から意味合いまでぜんぶひっくるめて一種の発明だと思う
・「恋のヌケガラ」の客とのやりとりがこの頃にはほぼ完成している。ぼくも部屋の中で映像に合わせてひとりで拳を上げてオイオイ盛り上がっていたら、バーチャルなのに本気で楽しくなってきて、あぁでもこれ美勇伝って終わっちゃうんだよな、と思って、ちょっと泣けた