サイボーグあやや

「♥桃色片想い♥」(2002)の衝撃も忘れらんないんだよなぁ。近所のダイエー資生堂ティセラ販売コーナーに設置されていたモニターで 30 秒のあやや映りっぱなし CM を初めて見たときは、そうこれなんだよこれ。テレビの国からキラキラだ最高だと小躍りしたのを実によく憶えている。PV のポップでコミカルでバスタオル落ちてちょいセクシーみたいな映像もツボ過ぎる。

「 Yeah! めっちゃホリディ」(2002)は、個人的には上司の結婚披露宴の余興で 100 人以上の見ず知らずの人たちを前に完全フリコピ&歌詞丸暗記でスーツ姿で独唱したのが思い出深い。2006 年 3 月のことだ。あの体験でぼくのフリコピ魂はなかば燃え尽きた。どうでもいいですか。とにかくあややといえばこの曲でしょう。でもあややってば自分の曲に飽きるらしく、あまつさえ昨年のミュージックフェアセルフパロディっぽくさえ歌ったりするから、楽曲単体での思い入れが単純化しにくい。

あとは余談余談。ぼくは当時のあややのことを、唯一無二、不世出のアイドルサイボーグであるとご多分に漏れず既定していた。そんな当時のあややと同じような、浮世離れしたアクセル全開のアイドルっぷりを、久住小春は今「月島きらり」として現役まっただ中でなぞってると思う。ありがたい話だ。歴史は繰り返すというけれどこういう繰り返しは何度あってもいい。

いつの日か久住が人間宣言する日が来るかと思うと戦慄が走る。「村に帰ります」がおそろしい。