遠い街のどこかで


東京は新宿のどこかにありますネットカフェ「 aprecio 」からお送りいたします。

すごいどうでもいいことだけど、こういうネットカフェみたいなところっておおむね会員制になってて、どうしても身分証明書さらしたり申込書みたいなの書かなきゃいけないから、心情的にこう個人情報ダダ漏れって感じで二の足踏んじゃうのだよね。実際あとあとになって DM とかやっぱり家に来ちゃうから。心惑わされるから。ましてやもしかしたら二度と利用しないかも知れない旅行先でのネットカフェなんて、いちいち会員になること自体が愚かしいというか…。じゃあ使わなきゃいいんだけど、ネットもしたいしテレビも見たい。

でも全国各地にある「 aprecio 」の店舗情報とか見てみたら、札幌に系列店が二店もあった。北海道はその二店のみで、しかもいずれも自宅のわりと近く。車で 10 分圏内。やぁ意外なところにご縁があるもので、じゃあまた使うかも、ということでなんとなく納得した次第なのでした。

とか、上の文章には一ミリのおもしろみも有益な情報もエロもスリルもサスペンスも盛り込んでないので今すぐ記憶から消し去っていただいて結構です。


で、以下が本題なのだけど一ミリのおもしろみも有益な情報もエロもスリルもサスペンスも盛り込んでないのは一緒か。でもぬくもりはあるよ。

はい、中野サンプラザハロー!プロジェクト黒い三連星こと美勇伝さんたちのコンサートを拝見してきました。土日で夜、昼、夜と三公演ありまして、今は土曜日夜の部を見終えて、ぐっしょり汗かいて、ひとりで酒飲んで、カプセルホテルでカプセルには入らずに雑魚寝大部屋みたいなところでおっさんの大いびきにまみれながら爆睡して、起きて風呂入って、心身ともに超すっきりしているところ。すがすがしくさわやかな朝です。


正直ここ最近一ヶ月くらいはネットつないではてなアンテナやら mixi やら 2ch やら辿っていっても、テレビで「アッコにおまかせ」とかくだらない番組を見ていても、職場で興味本位でハローの話を同僚にふられても、愉快な想いなんてひとつもなかったわけですよ。ひどいもんで。吉澤さんの雄々しい脱退セレモニーを最後の華にみるみる暗転していくこの現状。

そんな現状はいまだに続いているのでしょう。だってだってウソばかり、言い訳くらいしてみてよ、つまんないよ、内心キャーキャーだワー!!! とうっかり気狂いじみて声を荒げたくなる気持ちもわかります。


でも美勇伝さんたちのステージングは、そんな風説の流布とかに関係なく実に愉しかったなぁ。

切り口はいろいろあると思うんです。じゃあまずは常識的に誰もが感じるようなことをいくつか挙げていくと、まずは「エロスのインフレに歯止めがかかった」。これまでのコンサートツアーとか、まぁシングル曲に関連する歌衣装もそうなんですけど、時を重ねるごとに露出度が高くなっていったわけですよね。「一切合切」の水着ジャケ、「愛 My プリン」で谷間見せのバニーガール。で、新曲「エンジェルハート」では、まぁ三人三様に谷間チラリといった塩梅でやはり露骨に肌見せ衣装だったのです。

今回のツアーの一曲目が、もうネタバレとか関係ないと思うので書き連ねていきますけどその「エンジェルハート」で、愚鈍なぼくとしては「わーやばいなー最初からロケットスタート」とかほのかなスケベ心をいだきながらステージを凝視していたわけなんですけど、結果を申し上げますと谷間チラリはございませんでした。たしかな意志をもってしてガードが固いのだった。

そのあとの衣装も、まぁスポーティなボディコン(?)風味だったり、ソロコーナーでは三者三様でしたが特に石川さんのことを申し上げますと歴史上でも有数にチャーミングな夏のお嬢さんファッションで心から和まされたり、「和と洋を織り交ぜた」という石川さんの紹介に客席から苦笑が漏れるような奇抜な和洋折衷モノだったり、あと後半戦になって「美ヒットパレード」でやや露出度の高めな薄着になったり、アンコールではちょっと筆舌に尽くしがたい純白うさぎちゃんダサダサコスに身を包んだりと、いろいろありますが前回ツアーよりもバラエティに富んでエロ二割減くらいなまともな着地点に辿りついていたのです。

「曖昧ミー MIND 」の B メロの激しいダンスで床におちゃんこ座りになったせいで、おやおや石川さん、胸のアレがおやおやおやおやくらいのチラリズムがちょうどいいのです。