さんまのまんま(ゲスト・加藤あい)

「鋭利な顔の女の人は声がか弱く、丸っこい童顔の女の人は逆に声が力強い」という法則をぼくが勝手に編み出すきっかけになった加藤あいがゲスト。「さんまさんはうちのお母さんに似てる」「さんまさん、どうしてそんなに面白いんですか?」とさんまの懐にうまいこと潜り込んで終始ゲラに徹していた。アイドルや若手女優がこの番組にゲスト出演するときよくあるようなお決まりのやりとりのひとつに、自分で手作りしてきたお菓子をさんまに食わせて「なんやこれまずいなぁ→えぇぇ一生懸命つくってきたのにぃ(泣」といったような流れがあって、これはこれで泣き顔が健気でイメージアップみたいな訴求力も幾ばくかはあるのだろうが、加藤あいはそんな流れに乗ずることもなく、手堅くどっかで買ってきたようなラスクなんぞをお土産にしたりしてさんまのいやがらせからは逃れることに成功した。しかしやはりセクシャルハラスメント的な内容はちょいちょいあって、「ひざがきれいなのでさわらせて?」とも言われてしまうし、また「お母さんとは親友のような姉妹のような関係」と加藤あいが言ったところを「じゃあ『今日彼氏とキスしたんだー』とか報告するんだ?」みたいなことをさんまが執拗に追求すると、しかし加藤あいは別にそのことを否定するでもなく、ただ無言で泰然としていたのです。あぁこれはちょいエロだと思った。ていうかうそでも否定しとけばいいのに、素直ななぁ。