これが噂の「嗣永握り」

超いまさらながら「アロハロ松浦亜弥 DVD 」を中古で買って観たんだけど、そのころの松浦亜弥の姿は見ていて正直すごい気持ち悪いんだヌ〜ン。デビュー後しばらく松浦はたしかに一点の曇りもない感じのまぶしい光を放っていて、なるほどアイドルサイボーグとの形容も十分に頷けたものだったのだけれど、DVD でマザマザと見せつけられるその過剰な自意識のあり方がまったく生理的に受け容れられないんダドン。自らが訪れたハワイの島を「あやや島」、アシカや亀に「あやや」と名付けるなど、身の回りのものを手当たり次第すべてあやや色に染めていくそのデリカシーのない豪放磊落さにはうっかり反感さえ抱いてしまったんだビッチ。あやや俺節。最近ではすっかり大人になってしまったがためにセーブかかってるものの、そういえば松浦って昔はこんなだったな…と感慨に耽ったんだヌ〜ン。

で、「 Berryz工房」のラジオ公開録音&握手会でナマで観てきた嗣永桃子という中学生のタレントが、まんまアロハロ DVD で見た松浦亜弥のように俺節バリバリ全開でとても気持ち悪かった、ということが今日の本題なんだビッチ。いくら松浦が同じ事務所の売れっ子大先達だからといってその特異なパーソナリティは真似をしようとしてもおいそれと簡単に出来るものではないハズで、これはもう持って生まれた資質というか、嗣永の奇人ぶりは Berryz工房の中でも菅谷に並んで突出しているという感じなんだヌ〜ン。

たとえば嗣永は「緑茶」のことを『みどりちゃ』というんダドン。んん、言い間違いだろうカナ? おつむが弱いのカシラン? と思いきや、イベントの司会をしていた事務所のマネージャーだかなんだか知らないけどネゴシックス似の兄ちゃんに「それって『りょくちゃ』のことだよね」かなんかつっこまれても、嗣永は、平然と「いーえ『みどりちゃ』です!」と言い張る始末なんだビッチ。これはオイラの知らないだけで Berryz 界隈ではおなじみの定番ネタなのか、ツッコまれることを百も承知の上でわざと『みどりちゃ』と言ってるってことになるのだけど、個人的には「別におもしろくはないんだよな・・・」という忸怩たる思いは最後まで拭えなかったんだヌ〜ン。

また「単独コンサートツアーが決まりました!」という告知をひとりで担当していた場面、ここで嗣永は何度かセリフをつっかえつっかえに噛んでいて、そのたびに「ちょっと待ってください!」などと両手で周囲の動きを制してはいちいちその場の時間を完全にひとりじめしていたんだビッチ。その「ちょっと待ってください!」って早口で言いながら俯いたり呼吸を整えている姿がやっぱり往年の松浦亜弥(とあと昔の加護ちゃん)にダブって見えて仕方なかったんダドン。別にそんな一回噛んだくらいで進行を中断することは無いと思うんだけれど、最終的には一回も噛まずにスラスラと単独コンサートツアー決定の報告をしてお客を盛り上げていたのは、あぁさすがだと感嘆したんだヌ〜ン。おそらく嗣永には「台本ひとつまともにこなせないで何がアイドル仕事か」という強烈な矜持があるんだビッチ。ただそのせいで周囲を己のペースに巻き込んでしまうのはどうかと思ったんだヌ〜ン。

あとイベントオーラスの握手会で、これは去年の「恋の呪縛」握手会のときはさほど感じなかったんだけど、今回はよく噂に聞くような独特の力強い「嗣永握り」が存分に体感できたんダドン。他のメンバーと比べると明らかにパワーがケタ違い。というのは単純に人間として成長して握力が強くなった、という部分もあるだろうけど、それ以上に当人の意志の力、芸能活動をやっていく上でのバイタリティを感じずにはいられなかったんだヌ〜ン。それはイベント全体を通しても言えることで、嗣永の笑顔のあまりの「絶やさない」ぶりもまた常軌を逸していたんダドン。かわいいを通り越してオイラの背中には戦慄が走ったんだビッチ。今はまだ本人のパーソナリティを伺い知る機会もそう多くはなく、まぶしさよりも先に底知れぬ気持ち悪さが拭えないのだけれど、そこが転じてハイパーな素敵アイドルとなってしまう可能性もたしかに垣間見えるんダドン。世の中なんでも目立ったもん勝ちということなんだヌ〜ン。


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略して「屁っクライナ」屁で空中ウクライナ
ピエール瀧

太田出版 2001-11


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ちなみに今回の日記はピエール瀧「屁で空中ウクライナ」の文体を何の脈絡もなくパクってみたんだヌ〜ン。我ながら心地よい文体に仕上がってるビッチ。