てれびのスキマさんの最新刊「全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方」を購入したのは渋谷の啓文堂書店で、サブカル芸能本の棚ではなくビジネス書の棚に平積みされてました。隣にはリクルート事件でも知られる江副浩正氏の生涯を描いた本が並んでいた。スキマさんがそういうことになってしまった。
昨日6月3日に全部読み終えて面白かったです。「週刊文春」連載時にも歯医者の待合室に文春が置いてあったのでこっそり読んでたんですけれども。それはともかく同じ6月3日には日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」で、ANZEN漫才みやぞんさんが今年2018年の「24時間テレビ」でチャリティランナーを務めることが発表されました。従来のマラソンに加えて水泳したり自転車乗ったり、と番組史上初のトライアスロン形式での挑戦になるとのこと。
マラソンにしろトライアスロンにしろ、そもそも「24時間テレビ」でそれってなんのためにやるんだっけ?と見失いがち。そんな、そもそものことが日テレ史を切り取った「全部やれ。」の序章には記載されてます。
1992年、ダウンタウンをMCに迎えて大きな変化を遂げた「24時間テレビ」のチャリティマラソンは、間寛平さんありきの企画だった。当時、共に日テレの「マジカル頭脳パワー!!」「いつみても波瀾万丈」にレギュラー出演し、「24時間テレビ」にも欠かせない存在だと考えられていた寛平さんのマラソンは、マネージャーの提案だった。
みやぞんも、もちろんほかの番組でも大いに活躍してるけど「イッテQ!」が代表作みたいになってる。順序としては「トライアスロン企画ありきのみやぞん」というより「みやぞんありきのトライアスロン企画」と現段階では捉えられそう。これって1992年の寛平さんと同じです。だからもうマラソンとかやめたら?もわかるけど、どちらかというと原点回帰な感じがする。
寛平さんのマラソン企画を実際やってみて「予想以上にマラソンをしている画が強い」と「24時間テレビ」生放送中にうなったというのが五味一男さん。絶対王者だったフジテレビを日本テレビが逆転したわけだけど、その要因となったことの1つが、1987年正月の箱根駅伝の生中継の成功ということもまた「全部やれ。」の第8章には書かれている。
6月3日にラストツアーの千秋楽を迎えたすごいスターの安室ちゃんが、まだデビュー間もない頃に「夜もヒッパレ」に出ていたことも描かれている。日テレの逆転劇が描かれたノンフィクションだけど、今につながるガイドとなりうる。