℃-ute12周年ディナーショー話

℃-uteラストライブの前日、2017年6月11日は℃-ute結成12周年の記念日だった。この日にグランドプリンスホテル新高輪「飛天」で昼夜2公演行われたのが結成12周年ディナーショー。僕も夜公演を観てきました。

このディナーショーのことを思い出そうと、購入はしていたものの開封する気になれなかったラストライブ&ディナーショー&ツアー映像てんこもりのBlu-rayボックスを今日やっとの思いで開封して、ディナーショーの様子が収められているBlu-rayを再生したのです。

1曲目は、ステージ上で行われているバンドの生演奏に合わせて、会場後方から姿を現した℃-uteが客席を練り歩きながら歌う「何故 人は争うんだろう?」。映像はBlu-rayらしく鮮明で妙に凝ったライブ映像のように加工されてもおらず、ありありとその場が映し出されている、いわゆるヌルヌル。メンバーはもちろんお客さんやスタッフの表情もくっきり。℃-uteを見つめるお客さんの表情が、女子からおっさんまでみんな笑顔でキラキラしている。

℃-uteの魅力は、歌、ダンス、ルックスなどと言われて、それも間違ってはいないんだけど、僕が思う℃-uteの一番の魅力は表情だ。華やかで変幻自在。ライブ会場のモニター映えが尋常ではない。小さい頃から活動していた彼女たちは童顔の面影を残しつつ、いつしかスター性を帯びていた。℃-uteを見て、まずせつなく、そんな彼女たちへ思いを寄せるファンのキラキラした笑顔を見ても泣けてくるので困ります。

あと同じ円卓に座っていた細身のオタクの女子と、初対面にも関わらず話し込んだのが忘れがたいオタク生活最後の輝きです。友達を作れないので℃-uteのライブやイベントもほぼ全部1人で行っていたのですが、ラストライブまでの期間は、いわゆるteam℃-uteの人たちと心理的な距離がめちゃくちゃ縮まっていた。メンバーやファンの人たちと同じ6月12日のゴールめがけて突っ走るぞ!(=金使うぞ!遠征するぞ!)という一体感が確実にあった。

細身のオタクの女子もディナーショーに1人で来ているようで、きれいにおめかししていて気合入ってるなと思った。ディナーショーなのでライブ前の食事タイムがたっぷり設けられていたため、誰推しがどうの明日のさいたまスーパーアリーナがどうのといった話をしました。

他愛もない会話だけど、こうして℃-uteのオタクと会うのもこれが最後なのか……。お酒が入っていたこともあり、感傷的になったりしながらも、細身のオタクの女子とはライブの参加スタイルについても話をした。「ファミリー席とかで見るんですか?」と聞いたら「いえ一般席です」と言うので、「まさか推しジャンとかします?」と聞いてみたら、「します!」という答えが返ってきた。ギャップがすごい! おめかしした細身の女子だけど、さすがオタク!と痛感したのです。