初戦を終えたリング上の安倍をジジジジと四方から取り囲む不気味な TV カメラ。
と、それらが突然がっしゃーんと合体するや否や、もくもくと巻き起こる白煙の中から全身がまるでビデオカメラのような機械的な姿態をもった超人・三好絵梨香が不気味に登場した。
安倍と柴田の試合中、次鋒の三好は安倍の様子をじいっとビデオで撮影しており安倍に関するさまざまなデータを蓄積していたのだ。
再生や停止、早送りや巻き戻しなどで自在に時空間を操ることのできる機能を持った三好は、時の流れを一時停止して安倍の身体をべとべとと触ってみるなど、勝利のための攻撃というか要するにセクハラ三昧の淫行を仕掛けるのだった。そしてそれをさほどいやがりもしない鈍感な安倍さん。
真剣勝負の中ではあるが、同じ道産子同士で阿吽の呼吸というか妙にほのぼのとしたおもしろい掛け合いをしているような様子もあったが、やはり最後は格の違いを見せつけた安倍が札幌生まれの三好を「室蘭舐めてんじゃないべさこの都会ッ子がー！」とリングロープを用いた絞首刑に処すのだった。
