壮年期

引き続き土曜昼 4 時からカラオケ 3 時間。ススキノの別のカラオケ屋に河岸を変える。参加者はハトヤさんと女性ヲタ K さんの合計『 3 人』。

さて玉のような女の子を授かりました。こみあげる幸福感と共に強く自覚する責任感。この娘を残してはとても死ねない。己の石ヲタ遺伝子を子孫に立派に伝え残していくことこそが人間としての最大の使命なのだ的な大げさなことのひとつもいきなり言い出したくなるロマンティックな年代にさしかかった。

♪チュッチュッ、チュチュチュッ サマ〜パーティ の軽やかな産声に、パパもママも自然と笑顔がこぼれちゃう。幸せでぎこちなく、限りある時間。「あぁこの妄想がイタいところなんてパパにそっくりね」「あはは一本筋の通った論理的ヲタ思考が明晰に冴え渡っているところなんざママにそっくりじゃないか」「やだわじゃあこの娘ったら天才かも知れないわね」「アハハハハハそうかも知れないヌー」

ともかく我々も自分以外のことを第一に考えられる大人の立場になった。しかしこのあと自分の意に反して妻には鬱陶しがられるわ反抗期を迎えた娘にはあからさまに侮蔑の目を向けられるわとロクでもない老後を過ごすであろうことに気づかされるまで、そう時間は要らなかったのである。まったく人生とは儚い。