桜玉吉さんの社会復帰がめでたい話

11月25日に発売される桜玉吉のコミック単行本「漫喫漫玉日記 深夜便」(ビームコミックス)の表紙画像が出てたので、その勢いで更新!

内容紹介の煽り文句を読んでも、これが待望の1冊だという気持ちがビシビシ共鳴する。

我らが兄貴! 桜玉吉が帰ってきた!! 見事、社会復帰を果たした完全新作登場!!
皆様、お待たせしました!! 長期に渡り体調を崩していた桜玉吉が、やっと筆をとり短編漫画を発表!!
それから2年半、コミックビームに掲載された作品が、ついにコミックス化!!
http://www.enterbrain.co.jp/product/comic/beam_comic/13251301.html

古くは「ファミコン通信」「ファミ通」に連載された「しあわせのかたち」、そして「コミックビーム」に連載された「漫玉日記」シリーズ、あたりを筆頭に、何度も同じ作品を読み返したマンガ家さんのうちの1人が、玉さん。
とにかく面白い。絵と文がうまい。意外性がある。「しあわせのかたち」の後半と「防衛漫玉日記」「幽幻漫玉日記」あたりが特に好きです。
上に「長期に渡り体調を崩していた」と書いてあるように、私生活でいろいろあったようで、近年は寡作になっていた、と思う。2012年、約5年ぶりの読み切りが「コミックビーム」に掲載されて以降、またぽつぽつと短編が世に出るようになってきた。復活のようなもの。絵も思考も若干枯れてはいるけど、年齢的なことを考えると仕方ないし、むしろそれが味になっている。
最近は「週刊文春」で「日々我人間」という半ページほどの連載がスタートした。最初は隔週くらいのペースだったのが、途中から週刊連載に切り替わった。毎回立ち読みでごめんなさいだけどコンビニに行けば必ず文春に目を通すのが習慣になっている。絵柄も、往年の作風というべきか、ポップな感じを取り戻しつつある。
「漫喫漫玉日記」のタイトルにあるように、最近の玉さんは漫画喫茶、ネットカフェに寝泊まりしているらしい。どんな選択の結果なのか知るよしもないけど、おもしろゆかい漫画を安定的に供給してもらえれば、それだけでありがたいです。