劇団ひとりのラジオに出演して吉木りささんにほめられた

9月4日(土)に放送された劇団ひとりのラジオ生放送「劇団サンバ・カーニバル」FM-FUJI)。この番組の「トップオブザボイス」というリスナー参加コーナーに電話で出演しました。
番組は、東京・代々木駅にほど近いサテライトスタジオ「STUDIO ViViD」にて毎週土曜日に公開生放送が行われ中。番組の存在自体を以前まで知らなかったのですが、今年4月から元キャンパスナイトフジレギュラー出演者でグラビアアイドルで演歌歌手で腐女子で芸能界一の美人顔に認定された吉木りささんが半年間という期間限定でアシスタントとして出演することになり、それを知ったが最後、毎週土曜日にはほぼ必ずスタジオに通いつめるという疑似週末婚状態に陥りました。
劇団ひとりと吉木さんと、あと佐藤さくらさんというグラビアアイドルの人による生放送が2時間、超至近距離から自由に観ることができるため、端的に申し上げて天国です。

この小窓みたいなところから覗くイメージ
ぼくが出演した「トップオブザボイス」は、毎週ひとりのリスナーが電話で登場し、その名のとおり「高い声」でワンフレーズを絶叫、その出来のよし悪しを番組スタッフが判定するというコーナー。前の週に出演したチャレンジャーとの比較によって、もし出来がよければ1週勝ち抜き、悪ければその週かぎりでサヨナラみたいな内容です。何週か勝ち抜くと殿堂入りとかになる気がします。
「出演しよっかなー」と決めた理由は2つあって、1つは劇団ひとりときっちり話すことができるから、もう1つは吉木さんによるの認知をより深めることができそうだから、というミーハー極まりないものです。吉木さんからはもう何ヶ月も前から完全に認知してもらっているという気持ち悪い自負があるのですが、自分がどうしようもないくらい引っ込み思案かつ話下手なので、ほとんど個人情報を明かしておらず、吉木さんにはたぶん名前すら覚えてもらっていません。そこでコーナーの参加にかこつけてスムーズに名前を明かし、あとついでにいろいろ個人情報も伝えてしまおう! という魂胆です。ちなみにあえてラジオネームではなく本名で番組に挑みました。おちんちん出すも同然の覚悟であります。
またちょうどタイミングのいいことに、ぼくはこの放送の数日前、劇団ひとりさんと某所でお会いしていて二言三言、なにがしかの言葉を交わしていました。幻覚とかではありません。もちろん面識などないので向こうはぼくが誰だか知るわけもないのですが、たくらみとしてはそのことを本番で話して、劇団ひとりから「あぁ、あのときの!」というリアクションを引き出そう! というサプライズ的なことを盛り込もうと目論みました。
生放送への出演で緊張感が高まる中、一度スタッフの人から電話があって「そのまま電話を切らずにお待ちください」と言われたまま、スタジオの劇団ひとりから「もしもーし!」と呼びかけがあり、出演がスタート。現場はサテライトスタジオで、ぼくはガラスを隔てた屋外にて観覧しながら電話をかけているため、スタジオの中とはお互いに顔を見合わせることができます。
一時的に番組出演者と化したぼくの顔を、吉木さんはスタジオの中からガン見。もはや爆レスってレベルじゃない。そんな吉木さんのまなざしは、いつにも増してありえないほど輝いており、目と目を合わせた瞬間すぐにでも膝から崩れ落ちそうな破壊力がありましたが、なんとかこらえました。
苦心の策としてなるべく吉木さんの顔を見ないようにしながら、劇団ひとりとの会話を進めてゆきます。年齢、職業、出身地などをペラペラ喋りました。途中から自分で何言ってるんだかわけがわからなくなり完全にしどろもどろでしたが、そこは劇団ひとりのさすがの話術によって事無きを得たような気がします。
「実は先日、ひとりさんとお会いしているのですよ、むふふふ……」
といったとっておきのストーカー的体験談も、めずらしくスベることなく、劇団ひとりはこちらの顔を指さして「あ、あのとき、いたー!」とはっきり認知。やりました。芸人さんに顔覚えてもらうとやたら昂ぶります。
で、このコーナー「トップオブザボイス」はとにかく高い声で自分の好きなフレーズを叫ぶというもの。羞恥心を捨てる思い切りが必要です。ましてやぼくが電話をかけているのは屋外。まわりには同行のリスナーがたくさん。しかも人見知りなので誰とも仲良くなっておらず、この状況でどんな声を出せるのかは自分にもまったく予想がつかないことでした。
3,2,1……GO! カウントダウンの後、絶叫しましたよ。自分が選んだフレーズ「涙そうそう」を、「ぬァーだ、そーうそぅゥゥーー!!!」とデーモン小暮閣下ばりのハイトーンボイスで叫びました。「涙そうそう」は番組における最重要キーワードのひとつ。吉木りささんの持ち歌でもあって、この歌を沖縄出身の佐藤さくらさんが聴くとパブロフの犬ですぐ泣いちゃう、というおもしろ図式が成立してるんです。
この絶叫がうまいことハマりました。劇団ひとりも吉木さんもウケてくれたし、スタッフの心もなびいた様子。ってことで無事にコーナーを1週勝ち抜くことができましたよ、と、そういったコーナー出演の顛末なのでした。
出演終了後、吉木さんはCM中にラジオブースの中から小さなホワイトボードを使って、ぼくに宛てて「おめでとうございます!」と文字で伝達。そしてもう一呼吸置いて「すばらしかったです!」と褒めてくださいました。これ読んで有頂天にならいでか!
そして放送終了後、吉木さんにあらためて声をかけた際にも、きっちり向こうから「おめでとうございます! すごいシャウトでしたねー!」とか持ち上げられて完全に恍惚。またそのとき吉木さんの隣にいた佐藤さくらさんからも初めて向こうから「東京、慣れました?」なんて話しかけられたりもし、心の底からハートフルで幸せな現場です。
反面、吉木さんのこの番組でのレギュラー出演は9月いっぱいで終了。秋からの急転直下の揺り戻しに震えている次第です。