2月21日(日曜日)7:40起床。
「がっちりマンデー」(TBS系)ご当地スイーツ特集を見る。北海道「札幌カリーせんべい カリカリまだある?」、鹿児島「唐芋レアケーキ」、兵庫「小山ロール」、広島「生もみじ」等が紹介される。
「カリカリまだある?」を開発したという「札幌カリー ヨシミ」の主人の奥様が主人より二十何歳とか超絶年下な上に美人という現実に絶望する寝起きとなった。
前夜に録画しておいた「音楽ば〜か」(テレ東系)ゲスト・ライムスターの出演を引き続き視聴。
「音楽ば〜か」は同じテレ東の「モヤモヤさまぁ〜ず2」の兄弟番組でもある。さまぁ〜ず大竹が司会、ナレーションの「マリベスちゃん」は大江麻理子アナ、プロデューサーが伊藤さん。なのでとても見やすい。宇多丸は行き着けのうどん屋「いわもとQ」を安くて美味いと激推ししていた。「ありえないお店を目指す店」だそう。
朝10時からの「笑っていいとも!増刊号」(フジ系)は前半まで。オードリー&関根勤が一週間の放送を振り返るプチMCが定着しているようだ。なぜ多くのレギュラー陣からこの3人なのかと思っていたが、「金曜レギュラーだから」が最大の理由だと推測する。月〜木までの生放送を金曜を期限にサクッと編集しておけば見せるのに都合がいい。
11時頃に家を出る。
目指すはZEPP TOKYO。Googleマップを頼りに電車を乗り継ぐ。渋谷から地下鉄半蔵門線で永田町へ。その後有楽町線で豊洲まで。さらにゆりかもめで青海駅へ。ゆりかもめは日曜日の昼だからなのか乗客が異様に少なかった。ただでさえ無人運転のゆりかもめで人工都市お台場を走る。SF世界じゃないかとも思う。
ややくたびれながら青海駅へ到着。合計で1時間20分ほどの小旅行だった。渋谷からZEPP TOKYOに向かう場合、他にもりんかい線快速に乗って「東京テレポート」駅を目指すルートがあり、そのほうが地下鉄やゆりかもめを乗り継ぐよりも所要時間が「半分」で済むというのは、この日の帰りに初めて知ることになった事実である。
この日の目的はBerryz工房の嗣永桃子、夏焼雅、℃-uteの鈴木愛理という3人からなるアイドルユニット「Buono!(ボーノ)」ライブ。初めてのBuono!コンだ。評判が上々なのは聞いているし、正月ハロコン「シャッフルデート」でもその片鱗は感じている。3rdアルバムの楽曲が中心のツアーという噂だが曲目のネタバレもしていない。
整理番号1000番台で入場する。ワンドリンクで「アサヒ 香る緑茶 いぶき」を入手し、ロッカーに荷物もあずけることなくカバンやコート類を足元に置いたまま、真ん中くらいの位置で腕組みしながら鑑賞。
昼夜の両公演で全力を出すと途中で息切れしそうなので、昼公演はあくまで様子見に徹した。跳んだり跳ねたりといった能動的な挙動はすべて夜公演のおたのしみとした。
この先は曲目ごとの昼夜入り混じった感想文。
オープニングアクトとして「スマイレージ」の4人が登場。「オトナになるって難しい」「スキちゃん」の2曲を披露する。「スキちゃん」は家で聞かないけどライブ映えする曲。MCの和田彩花の言語感覚にビリビリくる。
Buono!コン本編スタート。
「01.One Way = My Way」を皮切りに、つんく♂楽曲「02.Our Songs」が連なる。挨拶的なMCを挟んで「03.みんなだいすき」「04.Cafe Buono!」などBuono!のテーマ曲的な歌が続く。
衣装替えの後、カフェ店員に扮して作曲・筒美京平の「05.紅茶の美味しい店」。世界観に魅了される。コーラスワークが超綺麗。あと曲調からなんとなく後藤真希「サヨナラのLOVE SONG」を思い出す。
「06.うらはら」はメロがとても好み。イントロのギターが刻むフレーズはモーニング娘。「愛と太陽に包まれて」(「色っぽいじれったい」カップリング)と同じだ。振り付けはPerfumeっぽかった。
この「紅茶の美味しい店」と「うらはら」の連投は、Buono!一流の激しい楽曲が続く中では箸休め的な役割が任されているのかも知れない。でも本当にすばらしかった。
「07.Blue-Sky-Blue」は西城秀樹のカバー……ではなく無論オリジナル。TRICERATOPSみたいな曲。
「08.ガチンコでいこう!」はシングル曲。鉄板。「09.マイラブ」はスカ調でかっこいい。「ロッタラロッタラ」のカップリングで、手元のiTunesに入ってるけど再生回数たったの「2回」だった。
おもしろVTR「もしもBuono!がトーク番組をやったら」を挟んで、後半は女性だけのバンド「Dolce(ドルチェ)」が登場。以前からBuono!コンで演奏している方々らしい。編成はドラムとベースとギターとキーボード。好事家の皆さんによると「最近メンバーが垢抜けて可愛くなってきた」。
この日の鍵となる「10.We are Buono!〜Buono!のテーマ」から後半戦がスタート。続く「11.ロッタラ ロッタラ」は本当にあまりにも楽しい。ニューアルバムから「12.Independent Girl〜独立女子であるために」は雄々しくアジる感じ。「13.カタオモイ。」も存在としては地味だけど嗣永ソロから始まりかっちりと一癖ある。
Dolceメンバー紹介を経て「14.Bravo☆Bravo」ではイントロが始まるやメンバーが「ストップストップ!」と一度演奏を止めて客席に「まだまだ元気が足りない!今日はDVD収録なんですよ!」みたいなお叱り(というお芝居)。
「15.ロックの神様」「16.泣き虫少年」は共に1stアルバムからの選曲で懐かしさも感じる。佳境の「17.れでぃぱんさぁ」は途中で服を脱いで黄色と黒のパンサー(女豹)化。その姿に美勇伝1stライブの衝撃を重ねる。
そして「18.恋愛ライダー」は死ねる。本編ラスト「19.ワープ」では演者・客ともどもタオルをぶん回す試み。3人女豹スタイルでタオルを回しながら歌うというのは美勇伝「唇から愛をちょうだい」だ。そのままエンディング。
アンコールの後は爽やかなシングル曲「20.Kiss!Kiss!Kiss!」。MCの後、ラストに「21.タビダチの歌」。ラララと歌うあいだに天井から無数のハート型の紙がひらひら舞い降りてくる演出。曲自体も骨のあるバラードで大団円。
さらに夜公演だけ限定のダブルアンコールで「22.We are Buono!〜Buono!のテーマ」がもう一度演奏される。この流れは初めから決まってたのかも知れないけど、Buono!やDolceの人たちがステージ上で輪になってなにやらコチョコチョ打ち合わせするなどハプニング的な見せ方もあり、いいおまけだった。
昼公演が様子見だったぶん、夜公演は開演直後のステージ直近の前方圧縮を利用して、きわめて紳士的に前列のスペースに合流。最前とまではいかないものの「手に取るような距離」で観覧することができた。
ステージの出来云々を論じる際には客観的な批評眼みたいな物が必要とされるのかも知れない。ただ、ぼくの場合、正直ほとんど何も覚えていない(いつものこと)。そこを踏まえて感想をまとめてみる。
メンバーはたまに歌詞飛ばしたりと細かいしくじりはあったけど、基本的には超安心感のあるステージを見せてくれた。終始歌いっぱなしの踊りっぱなしで、昼夜二公演、さほどの疲労感もにじませない。余裕すら感じさせる。十代の若さがあるにしろ、あまりにもタフすぎる。たくましいかぎり。本当にありがたい。
そのあたりのBuono!のプロっぽさは、あるいは「完成しすぎて面白味がない」という評価に転換されるかも知れない。育成ゲーム的感覚をもたらしてくれるアイドルの卵のほうが応援しがいがある、という価値観も理解できる。
だからといってBuono!の充実を否定する理由にはもちろんならない。3人が3人とも、みなぎる自信に裏付けられて、凛々しくステージに立っていた。Buono!にこれ以上求めるものは何もない。最高だった。
最後にライブ中、ぼくが終始思っていたことを白状しておきたい。
ちょwwwwwwww愛理かわいすぎワロスwwwっうぇwwwwwてか俺の嫁だしwwwwwwwwwwwwwwwwwwフヒwサーセンwwwww
……ライブレポって難しい。