21 日土曜日に ℃-ute のベストアルバム発売記念イベントを見るため「よみうりランド」へ行ってきました。老舗の遊園地かつアイドルイベントの聖地としても名を馳せているよみうりランドですが、地方人にとってはここに赴くこと自体がはじめての経験で、あぁ、ここはひとりで来る場所じゃないな、と思いました。
℃-ute は 2006 年に札幌の握手会で見たのが最初で、当時は初期メン・村上愛がいました。このとき萩原舞はたしか学校行事でお休み。ライブは 07 年と 08 年に ZEPP SAPPORO で見たような気がしますが、あまりよく覚えてません。奇をてらったライブレポをこのはてなダイアリーで書いて完全にスベったという記憶だけが鮮明に残っています。
今回のイベントは最終的に 4000 人ほどを動員したそうで、会場となった「よみうりランド EAST」の座席はほとんど満席でした。いいイベントでした。ってことで以下、曲目ごとに感想文を連ねていきます。
1. 通学ベクトル(10位)
この曲名の横についてる順位はファン投票の結果です。
「歌ってほしい曲」ファン投票が公式 web サイトで催され、今回はその結果発表を兼ねたイベントってことで、カウントダウン形式で 10 位から 1 位まで ℃-ute 本人が生パフォーマンスという形で発表していく。そんな趣旨説明がこのあとの MC で矢島さんからありました。だから 10 位の「通学ベクトル」が一曲目に配置されたんですね。いきなり鈴木さんのソロ曲でびっくりしました。
また、個人的には矢島さんがショートボブ(?)くらいの長さに髪を切った姿を見るのが初めてで、最初ステージに出てきたとき「℃-uteにあんな髪の人いたかな?」とキョドりました。MC では自分の髪形について一言も触れていませんでしたが、どうやら新たな魅力が開花してしまったようです。
2. JUMP(9位)
2 曲目というポジションでいきなり登場した意外性に浮かれてジャンプしまくりました。
MC(自己紹介)
3. FOREVER LOVE(8位)
当初はサッパリわけわかんなかったこの曲も、ようやくだんだん耳馴染みになってきました。慣れは恐ろしいものです。
4. 美少女心理(7位)
「めぐる恋の季節」のカップリングで、久々に聞きました。根強い人気です。メロがいい。
5. 涙の色(6位)
手拍子を合わせるのが好きです。
MC
「舞美ちゃんは雨女」という話の展開で、真野ちゃんやマイマイにまで話が及びながら進行していきました。最終的には矢島さんが「こんど 5 日間 ℃-ute で舞台やるけど、その中で一日も雨ふらなかったら雨女返上でいい?」と高いハードルを己に課していました。
DJ マイマイ、MC チッサー、MC カッパーのコーナー
歌う順番はくじ引き×選曲はランダムという方式で人気投票 11 位から 20 位の曲をソロで歌う、というすばらしい企画でした。
・LALALA幸せの歌(17位):萩原
・甘い罠(13位):岡井
・EVERYDAY YEAH! 片想い(11位):矢島
・As ONE(20位):鈴木
・めぐる恋の季節(19位):中島
もうお得感がすごくあって良かったです。歌う順番はその場でクジ引いてたんで完全にガチだし、歌う曲はもしかしたらあらかじめ決まってたのかも知れないけど、矢島さんが歌詞忘れちゃったり、中島さんが「めぐる恋の季節」の途中のサビが繰り返される部分で「え、まだやるの?」みたいに戸惑ってたりもしてたんで、案外この選曲もガチなんじゃないかなと思っています。
「めぐる恋の季節」がいちばん高まりました。中島さんが歌っていたからです。
6. 桜チラリ(5位)
こんなまったり盛り上がれるタイプの曲は珍しいと思います。のらりくらりと。牧歌的な祝祭。
7. EVERYDAY絶好調!!(4位)
「PV が EXILE っぽい」ってのと「PV がビルの屋上なのに曇り空」くらいしか印象がなかった曲ですが、このイベントで繰り返し流れているのを聞いて、存外悪い曲ではないなぁと思い始めました。とはいえ「EVERYDAY YEAH!片想い」と「エブリデイ」つながりが不可解ですし、サビメロがのっぺりしてるんですけど!
で、この時点でランキングは TOP3 を残すのみ。
ぼくが思ったのは、「あれ? もしかして『ByeByeBye!』は圏外?」ということです。この時点で TOP3 を逆算するとおおよそ結果が見えてしまった。今年発売されたシングル「ByeByeBye!」が、 TOP10 どころかさっき発表された 11 位から 20 位までにも入ってなかったので、「20 位圏外」が確定的になったのです。
投票してない身の上では何を言うこともできません。でも、みんな試しに「ByeByeBye!」聞き直すといいと思います。
MC
8. 大きな愛でもてなして(3位)
「涙の色」も「桜チラリ」もそうですが、手拍子を大過なく合わせられるのは漏れなくイイ曲です。Berryz 工房も ℃-ute も振りコピする人が目立つわけで、にわかファンにはそこが雰囲気的に今ひとつのめり込みにくい要因になっているのですが、手拍子が優先される楽曲はその点で一番明確だし容易に入りやすいです。
9. 都会っ子純情(2位)
曲も盛り上がりも申し分ありません。名曲です。ただ、ファンなのか何なのかよくわからない客席にいる連中が、楽曲やメンバーに何ひとつ関係のない、わけのわからないことを大声でがなりたてる「mix」という文化は、ほんといやだな、ってことは常に思っています。メンバーが容認するのであればそれもまた運命なんでしょうけども…。
10. まっさらブルージーンズ(1位)
曲目が本当に贅沢。ファン投票の 3 位、2 位、1 位を本編の最後に立て続けにやってくれるんですから。そりゃ最高です。こうして「まっさらブルージーンズ」 1 位という結果でファン投票はおおむね順当に終わったのかな、って感じになりました。
ちなみにシングル曲で TOP20 から漏れたのは「暑中お見舞い申し上げます」「江戸の手毬唄2」「ByeByeBye!」。さらにアルバムやカップリングで漏れたのは「ディスコクイーン」「晴れのプラチナ通り」「僕らの輝き」「That's the POWER」「SHINES」「ほめられ伸び子のテーマ曲」「愛してる愛してる」「最高級のエンジョイGIRLS」etc…。
℃-ute にはいい曲がいっぱいあるってことですね!
アンコール
さて、ちょっと長引いたように感じたアンコールの待機時間を経て、℃-ute のメンバーが出てきました。
メンバー全員がそれぞれ違った色の T シャツを着ています。しかし、なんだか違和感が。「緑はカッパだから鈴木さんのイメージカラー」という固定観念で見ていたら、どうやら違う人らしいのです。
あれー? おかしいなー? 妙に変だなー? と稲川淳二の口調で思っていたら、今回進行役として話すことが多い中島さんが衝撃の一言を言いはなちました。
中島「メンバーのイメージカラーが変わりました!」
いきなり? それに対するファンの反応も「えーっ!?(ざわ……ざわ……)」。
グッズ購入に熱心な方たちは複雑でしょう。己の推しメンに関する T シャツとか、また一から買い直さなきゃいけないってこともありそうです。中島さんが「そっち(の反応)ですか…」と思わずコメントするくらい、よみうりランドに激震が走りました。まぁこの予想外の反応をもらったみたいな意外そうな中島さんのリアクションも、またかわいかったりするわけですが…。
ちなみに矢島さんの新イメージカラーの「赤」は本人がリーダーということや熱血スポーツ少女だという意味でピッタリですし、「黄」の T シャツを着ているマイマイは「ひとり 24 時間テレビ」の趣でした。
E1. わっきゃない(Z)(15位)
「原点」ってことなんですね。
E2. SHOCK!(新曲)
新曲です。
ところでこのイベントが始まる前、屋外の会場であるため「リハがだだ漏れで聞こえる」という噂に Twitter で気づいて、実際ほんとにダダ聞こえでした。で、そのリハの音でいきなりこの新曲を聞いてネタバレしてしまっていたわけです。
実際見てみると、パート割りはまさかの鈴木愛理さんセンター独占で、いわゆる「ふるさと」状態でした。他のメンバーがバックコーラス専任なのでショックを受けた人はいたのかも知れない。異論反論あるでしょうけど、今後ずっとこの体制でいくって決まったわけじゃないんだし、たまには構わないと思います。
曲はいろいろ仕掛けがある感じですが、お祭りソング感はありません。『彼氏に二股かけられてることに気づいてショック! 震えが止まらん。でも吹っ切らにゃいかん。綺麗になって後悔させてやる』みたいな悩ましい歌詞。いったいどう聞けというんでしょうか。
E3. Big dreams
大団円って感じです。盛り上がり的にも手拍子とワイパーで初心者にも安心でした。
というわけで、終わってみれば本編 10 曲+アンコール 3 曲すべてフルコーラスという超豪華な内容でした。それに加えてメンバーソロでワンコーラスだけだけど 5 曲というおまけつき。DJ マイマイだかのコーナーで「スッペシャル ジェネレ〜ション」がちょっとだけ流れてたのもお約束らしいんだけどアガりました。
こういうのをツアーではなく一回限りのアルバムイベントで実施してしまうのが ℃-ute のイベントには外れがない、いわゆる「神イベ」ばかりだ、という評判の所以なんでしょうね。これだから ℃-ute は恐ろしい。
ファンの論議の的になりやすい曲目に関しても、ファン投票の結果のカウントダウンということで異論を挟む余地がなく、結果的にもいい流れになってたと思います。アンコールも新曲一曲だけやればそれでオッケーなのに、わざわざ「わっきゃない」と「Big Dreams」をわざわざ持ってくるという、念には念を入れた感じ。
ちなみにイベントのあとには握手会がありました。本編+アンコールの時点で既に納得のクオリティと分量で、「ここまでやられると握手会いらないな」と思いましたが、「据え膳食わぬはヲタの恥」という言葉もあるように、そこに ℃-ute がまだ残っているというのなら、こちらも残るしか選択肢はないのです。
屋外のイベントです。次第に日も暮れ始め、11 月の東京は次第に冷気に包まれ始めました。握手の列はいっこうに進まず、寒空の中で「ほんと帰ろうかな」と何度も思いながら、二時間、待ちました。「座席順」での握手が厳格に執り行われていて早めに済ませることもできず、会場で流れていた ℃-ute の曲に合わせて踊ってなんとか寒さを凌ぎました。
見知らぬヲタの間にやけっぱちな連帯感が生まれた感じでよかったです。
握手は超高速で流されました。矢島さんがプロの笑顔、鈴木さんの引き気味の体勢、いちばんしっくりきた中島さん、岡井ちゃんイェイイェイ、マイマイがよくわかんない、という感じで、滞りなく、何の引っかかりもなく終了です。時間にしてわずか 10 秒ほど。それでも最後まで待っていて良かったです。
大満足のイベントでした。日没後は寒さで死にそうでしたが、楽しかったです。