27 日放送分の日テレ系「メレンゲの気持ち」に出ていたサバンナの八木真澄が、自ら特技だと豪語する「パナキしりとり」を披露していました。
「パナキしりとり」とは
「どんな単語をもらっても、しりとりをしていって最終的に『パナキ』という言葉につなげることができる」
という出し物です。
これいろんな番組でやってますね。「パナキ」自体がそもそもわけわからない意味不明なものですが、そういうものとして成立してるようです。
サバンナ八木は最初の単語を共演者にリクエストして、しりとりで次々と「パナキ」につなげていってました。
・玉木宏出題「サンダル」
久本雅美「へぇ〜!(感心) ちょっとわかりずらいけど…」
・マリエ出題「パイナップル」
松浦亜弥「あの、『ル』…!」(すぐルパン三世につながってしまうのを指摘)
・松浦出題「びわ」
久本「ウソやーん!」
・久本出題「テレビ」
松浦「後半の流れはいっしょ(笑」
松浦「すごい、でもすごいなそれ!」
・サバンナ高橋出題「くつ」
マリエ「…パナキってなんなんですか?」
八木「パナキです」
玉木宏も挑戦してました。
「ドーナツ」「つめ」「メカ」「カメラ」「ラッパ」
→パナキでーす!
八木「初めてです、こんな上手い人!」
久本「『俺タマキでーす!』ってつなげればいい」
ちょっとしたコツさえつかめば誰でもできそうですね。
で、パナキしりとりという名前ではないのですが、これ書いてるぼくも小学生のころ( 1987 年くらい)に似たようなことをよくやってました。スイミングスクールの送迎のバスの中で、そのころ仲が良かった「小松くん」という友達と狂ったようにやり合ってました。今となっては小松くんの消息も不明です。
そのとき流行っていたのは『玄米茶しりとり』でした。最後に必ず「玄米茶」につながるのです。
今でもいくつかのパターンを覚えていますが、なぜか最初のことばは「青木」から始まることが多かったです。なぜ「青木」なのか疑問で友達に尋ねたりもしましたが、結局そのルーツは不明のままでした。
そういえば「アオキ」と「パナキ」はちょっと語呂的にも似ています。
「パナキしりとり」が最終的に「パナキ」につなげることを目的にしているのに対して、「玄米茶しりとり」のほうは「玄米茶」というワードに辿り着くまで、いったいどこまで長くしりとりをつなげることができるか、その「飛距離」を競い合う要素が強かったです。最初の単語があらかじめ「青木」に設定されてるのもそういう理由からです。
たとえばこんな感じでした。
小学生なので平気な顔して下ネタも入ります。
これを口に出して言うときはワードごとにぶつ切りにするのではなく、一気に「アオキンタマンドリルーレットンカツルッパゲンマイチャ」とつなげていきます。声に出して言いたい日本語。キレがあります。
いったん「玄米茶」に辿り着きましたが、そこからまだ続くのです。
「ちゃんちゃんこ」「困ったな」「なすび」「ビビンバ」「婆さん」「サンタクロース」「スイカ」「カメラ」「ラッパ」「パンダ」「ダイナマイト」「とんかつ」「つるっぱげ」
→「玄米茶」
これを一息に「チャンチャンコマッタナスビビンバーサンタクロースイカメラッパンダイナマイトンカツルッパゲンマイチャ」と捲し立てます。「困ったな」とか「婆さん」とか多少しりとりのルールから逸脱しかけているワードも入っていますが、そこまで厳密ではありませんでした。
自分の考案した「玄米茶しりとり」を小学生同士がぶつけ合う。それはさながらラッパー同士が己の即興で考案したライミングによってお互いを Dis り合うかのようでした…。
しかしこれが流行ったのって 1987 年ころの札幌市西区の小学生のごく一部だけなんでしょうか? テレビ発信であれば全国的に流行していてもおかしくはない気がしますが、さっぱり起源がわかりません。
2009 年の今になって 34 歳のサバンナ八木が「特技」としてこんなことをテレビで堂々とやっちゃうところに、八木の底知れぬ「本物」ぶりが窺い知れるわけですが、今の小学生の間でも流行ってるとすれば、八木やぼくのような残念な大人がすくすくと育ちそうで頼もしいかぎりです。