「チュートリアリズム 2 」&「 15 弱」

チュートリアル千原兄弟のライブ DVD も借りてきて見てしまったんだよ。現世の憂いごとを一瞬でも脳裡から追い払うためだよ。


チュートリアルは主に徳井ワールドにおける狂気、変態性欲、無意味、理不尽、あと若干の誘い笑いが肝。徳井にあのテンションで執拗に責め立てられると到底こられきれない。ステーキハウスからの電話ネタはあまりのしつこさ&途中で口調にだんだん志村けんが混じり出すみたいなくだりで息がとまるくらい笑った。

あんまり関係ないけど笑い飯の漫才でも途中からうっすら志村けん加藤茶が混じり出すみたいなのを去年の札幌のお笑いライブで見ていてちょっと死にそうになった。同世代の志村観というのはツボだ。ものまねしながら若干志村を小バカにしながらもでもやっぱりあの志村だぞという幼少時から植え付けられた鉄壁のお笑い体験。

あと徳井はヨギータもやってることはシチュエーションこそ変われどだいたいいつ見てもワンパターンなんだけれど外さないですよね。正月「ゴールデンレッドカーペット 4 部」での全編下ネタも酷すぎて最高だった。


千原兄弟はこれまで今ひとつパッとしなかったころの活動なんてほとんどなんにも知らないけれど、2007 年にジュニアが階段を一歩昇ったような気が勝手にしてる。「すべらない話」の存在がデカすぎる。

ぼくが把握してるのは 1996 年に TBS ラジオの深夜枠で今の「 JUNK 」枠に続く「UP's」が始まり(ひそかに深夜放送のターニングポイントだと思う)、その初代レギュラーで千原兄弟が火曜日を担当していた頃からで、ただ間もなくそのレギュラーが終わってしまったという記憶がひとつ。

わりと若いころから将来を嘱望されてきて、やれジュニアは天才とか将来的には天下取るだろうとか自他ともに言われながらも若干くすぶっていた感がありながら、2007 年、その理想郷に限りなく近い状況まで辿り着いた模様。ここまで書いてきたことはだいたいの「勘」で言ってます。

ライブはブラックだった。定番とはいえ葬式とか死ぬ死なないとか平気で扱う。死刑執行台でのネタとか本当に縄が吊らされてるところに靖史が首を突っ込んだりするからウソだとわかっててもけっこうドキドキする。

ただ実際、そういうブラックさとは特段関係のない「カニのお客さまサービスセンター」がいちいちうまくて秀逸だった。いちばん笑った。爪の折れたカニ(靖史)がその「部品」を交換してもらおうとどっかカニ専用のサービスセンターに電話するも、まどろっこしい音声ガイダンスや電話口でのジュニアの杓子定規な応対にキレまくる。

千原靖史は今タチの悪いクレーマーやらせたら日本一なんじゃないか。