2007 プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達

これ書いてるぼくももうすぐ 30 歳。そんなド素人と世に名前が出ている人とを比較するのも身の程知らずの沙汰とはいえ、このあたりの年齢のプロ野球選手で一線で活躍している人など、ほんのひと握りなわけで、あとの大多数はトレードや最悪クビの通告を受けて早くも人生の岐路に立たされている。

もちろん一軍で活躍してきた人たちはそのぶんたらふく高額年俸を得ていた。プロスポーツ選手は一攫千金の大チャンスとピンチが表裏一体というのは世の常。とはいえつい最近まで満場のスタジアムの中で脚光を浴びていながら、若手の台頭やちょっとしたケガが引き金になって最終的に職を失ってしまう、というのは金銭的にも精神的にも現実としてつらすぎるよね。家族がいたりすればガチで死活問題でしょう。

この TBS の番組は何年ものあいだシリーズで放送されていて DVD 化もされているらしい。DVD でまで見たいとは思わないが、定評はあるんだろう。

たしかにそれまであまり知らなかった選手が取り上げられていてもうっかり見てしまう。クビになりそう or なってしまった憧れのプロ野球選手たちを、上から目線のうすぎたない火事場精神で見たくなるのを否定できない。野球一本でやってきた人は、よほど実績残したり指導者としての適性がないかぎり、つぶしきかないからなぁ。あぁつらいつらい、と傍観者は嗤う。やな話ですね。

でも番組の取材班は選手の自宅にまであがりこんで奥さんとか子どもまで別段モザイクをかけたりすることもなくありのままを取材するのだけれど、選手は選手で、かなり極限まで追いつめられてギリギリのところ、よく取材オッケーするもんだよなとはふしぎに思う。こないだ入来兄とか地方で弁当作ってたよ。目を疑った。