What's New ℃-ute

このまま書き逃してしまうのは心外なので先週末の ℃-ute コンサートツアー「放課後のエッセンス」千秋楽公演@ ZEPP SAPPORO のお話をしたい。

いやなに難しく考えることは無いさ。ステージ上の ℃-ute は全員が真剣勝負師であり歌、ダンス、表情づくり、セリフ、あるいは目に見えないはずのモチベーション的な根本的な魂のなにかまでなにひとつ手抜かりないように思われ、若い躍動感に溢れて圧倒的で、あまつさえそもそもリリースされている楽曲群がハロプロ内でも優れたものばかりでつんく♂も基本的にグッジョブで、これでもかと繰り出されるパワーみなぎる楽曲群に「あぁ・・・もういいよわかったよ・・・」と脱力してしまうくらい最高だった。

メンバーひとりひとりのキャラクターやスキルなどはほとんど知らない(握手会まで行ったことあるのに!)し、あんまり期待してなかったのだけれど、望外の凄みがあった。

矢島舞美さんの美貌と崩れそうで崩れない前髪とひねりなくどこまでも健康的なエロスと無尽蔵とも思われるスタミナと均整の取れた体躯とぜんぶひっくるめてパーフェクトなありさまのようで実はいろいろ逸脱してしまっているような天然フィジカルアッピールにまず脱帽。あるいは鈴木愛理さんの一種なっちを思わせるような超然としたたたずまい、余裕さえ感じさせる言動、表情、そして極めつけの幼心がちょぴっと残る不安定なようで結果的には安定的してるとおぼしき過渡期の歌声まで、何が魅力なのかふしぎなのだけれどエースの座は揺るぎそうにない。

あとなんといっても特筆すべきなのは中島早貴さんの存在でこの人だけはすげぇ。いちばんの大収穫だった。この日まではとりあえず名前先行で「なかさきちゃんなかさきちゃん」となんとなく言いたかっただけの状態が続いており、ニックネームもなっきーだかさっきーだか正直未だにわかってないしルックス的な興味もなかったのだ。それが一挙に覚醒。永い眠りから目を覚ましたのははたしてなかさきちゃんかそれともぼく自身か。上背はそう大きくなく平均的な体格でありながらもふとももの筋肉のつきかたがアスリートであり一挙一動とにかくダンスが華やかでビシビシ鋭角に決まるところは決まるし腰はそるそる胸ははるはる尻はでるでる関節グニャグニャ。要するに見ばえするする。

そんななかさきちゃんはお顔さえもがめまぐるしく七変化であまりにも過剰すぎて笑えるやら泣けるやら。終始一貫全身全霊のはじけっぷりに釘付けなのでありライブのあいだ暇さえあればなかさきちゃんばっか見てましたわ。風はなかさきちゃんに吹いている。