古参ユニットに鈴木 Daichi 秀行

タンポポは一曲だけで「年末年始の大計画」(2001)。なかなか情感溢れる控え目なアレンジをしていただいて好印象です。裏を返せばどこか物足りない感じも・・・いやいや何も足さない何も引かない、いいんですいいんです。

ミニモニ。はまずは「ラッキーチャチャチャ!」(2004)。あぁこれは素直に愉しかったですね。終末期のミニモニ。は方向性でいろいろ迷走してましたけど、ラッキーチャチャチャに関しては「あのお茶目なミニモニ。が帰ってきた!」って感じで。売り上げ的にはともかくミニモニ。全面フューチャリングNHK 教育「ブレーメンの音楽隊」のエンディングテーマだったこと&ドラマ初回時にはまだ公になってなかったものの結果的にミニモニ。ラストシングルになったこともあって、何ものにも代え難い一曲になりました。「鈴木 Daichi 秀行さん楽曲大賞」の入賞候補ですよ。

でもたしかアルバムとか収録されてないはずだから、テレビ放送以来、耳にする機会は圧倒的に少ない。加護辻がアレなものだからますます、ね。歴史の奥底に埋もれさせるには惜しいです。

あともう一曲は志村けんとのユニット「バカ殿様ミニモニ。姫」名義で、「アイ〜ン!ダンスの唄」(2002)。まぁこれは別にいいです。


ココナッツ娘。もやはり一曲。2001 年 8 月 22 日とかれこれ 6 年前の発売でありながら現時点でのココナッツ娘としての“最新シングル”であるという「情熱行き未来船」が鈴木 daichi 秀行さんの手がけた作品です。

しかしもはや話題にも挙がらなくなりましたが、アヤカさんは飼い殺しに近いですよね。2001 年 8 月といったらちょうど「ザ☆ピ〜ス!」でハロプロが我が夜の春を謳歌していた頃ですよ。そこからココナッツ娘。はただひとつのオリジナル楽曲を発表することなく何の進展も見せず、かといって「ココナッツ娘。」という名前を消滅させるわけでもなく、ダニエルとかミカとかひたすらメンバーが減っていって時の流れに身を任せていった結果、あらら残ったのはアヤカさんオンリーひとり、25 歳ですっかり大人になりました、ってそんなことでいいんですか。そもそもアヤカさん普段いったい何やってんだ。

うっかりココナッツ娘。の虚無的な現状に触れてしまいましたが、「情熱行き未来船」はメンバーの出身地であろうところのハワイアンな雰囲気こそ皆無であるものの後々のモーニング娘。「色っぽい じれったい」にも通じるようなラテンの血が濃い手堅い曲でかなりな勢いがあります。ぜんぜん悪くない。


カントリー娘。もやはり一曲。シングル「色っぽい女 〜SEXY BABY〜」(2002)です。しかしこうして見ると鈴木 Daichi 秀行さん、妙なワンポイントリリーバーぶりです。この時期はとりあえず Daichi 使って様子見、みたいなところがあったんでしょうかね。なにが様子見なのかはわかりませんけど。

カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)」時代の曲で、ふだんはスレンダーキュートな石川さんの体型がいちばん横にむくんでまずかった頃、という印象が強いです。あとりんねさんのラストシングルか。いちいちせつないですね。曲自体は、まぁ安っぽさ丸出しでパフォーマンス的にいささか正視に耐えない感もあり、駄作っちゃもっぱら駄作なのかも知れませんが、しかして下世話なマイナー調つんく♂流エロ歌謡センスがよくもわるくもだだ漏れしている様子アリアリで、実際かなり好きです。


プッチモニ太陽とシスコムーンあたりには Daichi さんまったくノータッチなんですね。たしかにイメージにない。幸か不幸か。