やっぱり全曲感想文

お気に入りのミュージシャンのやってることを、ましてや 5 年ぶりのニューアルバムのことを簡単にけなすような心境にはございません。

そりゃよっぽど「新録の楽曲が 2 曲だけ」とか「全曲インスト」とか「まったく意味がわからない」「完全に発狂してる」「収録されているのは一曲だけでそれが延々と 40 分ほど続く」などのハプニングが無いかぎり、基本的には絶賛です。批評家でもないので誉め言葉しか思い浮かびはしない。

KAN 本人の性質といったら、理詰めで、雄弁で、それでいてくだらないギャグが大好きで、自身の公式サイトはもちろんのことラジオ番組から雑誌のインタビューまでベラベラベラベラとあること無いこと語りまくっている。その上「音楽に関しては他人の言うことに聞く耳持ってない」ということで、KAN のやってることに対してのいちばんの批評家は、おそらく KAN 自身に他ならない。

よって何を分析してもどうしようもない。リスナーはすべて KAN の手の平の上。そんなこんなを踏まえつつ、それでも気になることや感じたことを綴るのみが我々愚かなファンにできることなのです。