世界観

こうなると「海外旅行」「高級ホテル」「ピンクのお庭でふわふわふー」みたいな異国情緒な非現実的世界観から外れた楽曲、すなわちこれまでのシングル曲のうち、国際色の比較的強い「カッチョイイゼ!JAPAN」以外のシングル曲にはうっかり不要論さえ叩きつけたくなるところなんだけど、それはさすがにワガママに過ぎるだろうか。これで仮に過去のシングル群が軒並み強力だったらば妥協するし、そうじゃなくてもそもそもハロプロでシングル曲の収録されないオリジナルアルバムなど考えられず、そこまでコンセプトに頑なにこだわることもないという気はするのだけど、でもM-4「紫陽花アイ愛物語」もM-5「恋のヌケガラ」も今さらながらつんく♂の曲じゃないわけで必ずしも超最高ってテンションにはならないし、M-7「ひとりじめ」に至っては“ミディアムテンポ”“「おとなっぽい」が隠れ蓑”“メロが凡庸(歌って愉しくない)”と三重苦でぼくはカラオケでこの曲を歌うとき勝手にオケのスピードを速めるわまったく違うメロでノリノリで歌うわと血のにじむような工夫をしているくらい、どうってこともない曲と感じている。M-9「クレナイの季節」はいちばんマシだけど総じてへんてこな曲だし・・・で、アルバムの流れの中でこれらを聴くと若干リアクションに苦慮する。単純に従前に聴きすぎて飽きちゃってるだけかも知れないけど。もちろん大局的に観れば美勇伝はたとえ音のみとはいえビジュアルイメージの根幹を握っている梨華ちゃん色を全体に纏ってるには違いないわけだから激甘&ニコニコ顔ですべて許せちゃう。