3 回目[手癖]

これまで石川梨華のラジオで数回、また「ミュージックステーション」「音楽戦士」などの音楽番組で聴いただけなのに、この曲はメロディだけに関してはカラオケで瑕疵なく歌えるまでには早々と記憶に刷り込まれている。なんだろう、この覚えやすさ。もちろん長年に渡って付き合い続けてきたつんく♂の作曲上での手癖にいい加減、飼い馴らされすぎているきらいはあるのだけれど、今回のこれは旧来稀に見るこびりつきぶりだ。

これまで接してきたいくつかのハロプロ楽曲、特にカップリング曲などの必ずしもキャッチーとはいえないメロであり構成の曲が、 CD を何回リピートしてもなかなか覚えられず苦心してきたのとはあまりにも対照的である。あまりにも安直でひねりのないメロだからすんなり覚えてしまうのか? いや、それ以前に安直なメロなら逆に記憶することを脳のほうで拒絶してしまうのではないか…。「がんばれ日本サッカーファイト!」なんて今や記憶を呼び起こすことさえ拒んでいるではないか…。

ともかくシングル V 購入以前の時点から、この曲を街角の道ばたでもどこでも最初から最後まで口ずさんでしまっていたことは事実である。