吉木りささんカレンダー発売イベントにまつわる対話


「未曽有の日常ですよ。むしろ日常が非日常ですよ」


なに分裂してんのいきなり


「元『キャンパスナイトフジ』メンバーでグラビアアイドルで演歌歌手で腐女子吉木りささんが『ブログ読んでますよ!』ってすごいアピってくるんですよ」


幻聴だよ


「先週10月20日に新宿の福家書店で吉木さん2011年版カレンダー発売イベントがありまして、事前に整理券を2枚入手したうえで、万全を期して握手会に臨んだんです。吉木さんと顔を合わせるのは10月22日に初台DOORSで行われた劇団ショートケーキハーフ以来、約1ヶ月ぶりになりましょうか。もうどれほどこの日を待ちわびたことか……」


いつでも会えると思うなよ


「その間もブログやTwitterを通して交流することはできたんです。でもそんなものは所詮まぼろしですよ! デジタル時代の落とし穴! やはり絶対的な距離感をおぼえずにはいられなかったわけです。それがね、この日は吉木さん、福家書店にしっかり実在してました。久しぶりに顔を見ることができて感動! 嬉しすぎてあやうく失神しそうになりましたよ失神!」


しろよ


「ソロ写真を撮らせてもらったり、いっしょにツーショット写真とか撮ってもらったりしてね、もうポーズ指定とかなんにもいいアイデアが思い浮かばなかったから、直感的に『ワーって感じでやってください!』とかほとんど言葉にならないような要求を出しました。それでも吉木さんなら笑顔で応えてくれる。超ありがたいんですけど」


気を遣ってくれてるんだよ


「それで握手させてもらう手筈になるんですけど、ぼくもいろいろ言いたいことはあって、とりあえず吉木さん最近ハワイとか沖縄とか兵庫とかとにかくお仕事で飛び回ってるから『すばらしいご活躍ですね!』とかハイテンションで言っちゃうわけですよ」


なんのひねりもないな


「で、まぁ時間もないのでこの話題は『ありがとうございます!』くらいにサラッと流されて、むしろ逆に吉木さんのほうから声をかけてくれるんです。本当に優しい人で『いつもTwitterではありがとうございます!』とか『ブログ相変わらず見てますよ!』とか言ってくれるの。ぼくにとってはこんなに嬉しい言葉ってないんですよ」


ネット弁慶だもんな


「と同時に、たまにどうしても妙なこと書いちゃうから『そんな読んでもらうとか申し訳ない!』って恐縮しちゃうんです。なので、自己暗示の意味も込めて『これからも吉木さんのためになることを書いていきますからね!』って宣言せざるを得ませんでした」


これで何の役にも立たなきゃ存在価値ないもんな


「握手させてもらった体感時間もけっこう長くって、あのー、これは以前にも書いたことがあるんですけど、正直ほんとに握手をしていること自体がもう気持ちよくて気持ちよくて……(照)」


気持ち悪すぎる


「でもなぜか途中で左手がだんだん痺れてきちゃったんです。どうしたんだろう?」


奇病だよ


「結局いつものようにホワホワした気分に浸ったまま握手会を終えました。で、このイベント会場って、なんか白い“間仕切り”みたいなもので四方をグルッと囲われてて、イベント前後の参加者や通行人には中の様子が原則見えないようになってるんですよ。情報シャットアウト。でも吉木さんの声ってよく通るから、笑い声とかはよく漏れ伝わってくるんですよね」


盗聴乙


「だからその場で白い間仕切りをただじーっと見つめながら、吉木さんの高らかな笑い声を聞きつつ、握手会の様子をひたすらニヤけながら妄想していたんですよ。むしろ『透視』に近いのかな」


誰か警察呼べよ


「ほら、ぼくってー、吉木さんの朗らかでハキハキしてて音程が高くて民謡仕込みで超かわいくて美しい声がとにかく好きで好き仕方ない人じゃないですかー」


口調のせいで何も頭に入ってこない


「もちろん顔が見たいんです。でも、声だけでもわりと満足しちゃったりするところもある。ちょっとしたラジオを聴いてるような感覚で、吉木さんの楽しそうな笑い声が聞こえてくると、こっちも自然と顔がほころびます。イベントが終わるまで約1時間30分、わりとあっという間でした。うろうろしてたせいでイベントの係員みたいな人にはちょっと怪しまれたけどね!」


出禁になればよかったのに


「で、せっかくの機会だからと思って、吉木さんが会場から出てくるのをずっと待っていたのです。せめてあと一目だけでも見たい、と。いわゆる『出待ち』っていうんですか」


ストーカーだろ


「握手会が終わった後もしばらくは撮影かなにかの仕事があったらしくて出てこなかったんですけど、やがて吉木さんが花束を抱いて、フワーッと可憐に出てきましてね。ぼくのことを見つけるなり、笑顔で手を振ってくれたんですよ! 胸元に花束、笑顔も満開。いやぁ、待ってた甲斐があったなー。一瞬ですべて報われたような気がしました!」


お前の顔を何度も見せられる吉木さんが報われない


「……うーん、さっきからなんだかうるさい人がいるなぁ。あなたいったい誰なんですか?」


おまえだよ!

吉木りさ 2011年 カレンダー

トライエックス (株式会社 ハゴロモ)