南海キャンディーズ・しずちゃんの声のつたなさ

18 日火曜日のテレビでは、「おはスタ」(テレ東系)「徹子の部屋」「ロンドンハーツ」そして遅れて放送される「検索ちゃん」(以上テレ朝系)という 4 つの番組で、南海キャンディーズ山崎静代しずちゃん)を見ました。


しずちゃんは最近さっぱりを髪を切ったようでした。お洒落なショートカットになってます。最近の芸能ニュースで篠山紀信の息子・篠山輝信と「すわ熱愛か?」なんてアチチな話題が浮上したりしたようですが、それとは関係あるのかしら?(下世話)

この日のしずちゃん的なメインイベントは「徹子の部屋」でした。2006 年に南キャンのコンビとして出演したことはありましたが、ピンでは初出演。「まさかひとりで出られるなんて…」みたいに感激していました。

映画「フラガール」の撮影裏話や、「家族が全員デカい」話、絵の腕前を生かして絵本を出版したよ、というような話をしていました。南海キャンディーズについては女優とかやってるけど活動のベースとなるものだと言っていました。


昔から山里亮太は「しずちゃんが独り立ちしていくのが怖い」というような主旨の発言をよくしてきました。

半ばネタのような物言いではあったのです。たしかにビジュアル的に目立つのはしずちゃんのモンスター性だけど、ネタをつくるのは山ちゃんだし、言葉のセンスもあるようだし、結局生き残っていくのは山ちゃんなんじゃないか、とずっと思っていました。

もちろん今の山ちゃんもそれなりの位置をキープしてる気がします。こないだ 26 時間テレビでの中継コントでも抜群の役割を果たしていました。でも、こうして「徹子の部屋」とかに「ピン」で出演するのは、結局しずちゃんのほうが本当に先になっちゃいました。

まさか、という気持ちを山ちゃんが言えないであろうぶん勝手に代弁したい気分です。「しずちゃんが独り立ちしていくのが怖い」。言霊、ってこういうことなんでしょうか。

しずちゃんは先月「笑っていいとも!」の「テレフォンショッキング」にも単独出演していました。山ちゃんもいずれ出てしかるべき資質の人だとは思うのですが、そのためにはタレントとしてのイメージがなんとなくよくない気がうっすら漠然としています。

先週の「クイズヘキサゴン 2 」で「ヘキサゴンファミリー」に入るとか入らないとか他愛のないことを言ってましたけど、たぶんそういう部分でのつながりって、ジワジワ後で効いてくるんですよね。なんとかなればなぁ、と無責任に思ってます。


ところでしずちゃんをテレビで見るときにいちばん思うのは「声」のことです。

ものすごく特徴的だよなと思ってます。圧倒的な巨躯と声帯とは密接に関わってくるものなはずで、女性としてはかなりな低音の部類に入るはずです。楽器でいえばベースでしょうかコントラバスでしょうか。

偏見かも知れませんが、低音であると同時に「声がつたない」ような気がしています。実年齢はもう 30 歳だということなんですけれども、つたない。

あるあるネタとして「自分の声を録音して初めて聞いてみたら超気持ち悪かった」「え? 自分の声ってこんなの?」っていうのがあるじゃないですか。経験した事ある人がほとんどだと思うんですけど。

その「録音して初めて聞いた声」に、しずちゃんの声が似てる気がするんです。

さほどプロとしての発声練習みたいな基礎訓練が行われていないような、自分の家の中で気を張らないでふつうに喋ってるような声。音程的には低いのに、線は細い。輪郭がぼやけている。このあたり感覚的なものですみません。


徹子の部屋」に出演するまでになったのは大きなことだと思うんです。へたすりゃ喜劇女優として大成するかも知れない。今のうちは物珍しいからという理由で登用されてるだけ、という非情な可能性もありますけど。

でも、どのみち「声」のことって、今に至るまでさほど斟酌されてきてないと思うんです。はきはき明瞭と伝わりやすいわけでもなく、さほど滑舌がいいわけでもない。そんな声でも、きちんと成果を出している。映画の賞とか取っちゃってる。

しずちゃんを評価する上で、声がマイナスに働いていない。

声にコンプレックスがある人って少なくないはず。でも、しずちゃんのつたない声を聞いていると、「そんな声もまた持ち味だ」と、ちょっと勇気づけられる気がするんです。


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