5 日朝のフジ系「めざましテレビ」でレギュラーの中野美奈子アナが喉を痛めているらしく、ほとんど何も喋っていませんでした。せいぜい相づちとか程度でお飾りマスコット扱いです。ためしにちょっと声を出してみてもまったく完全体じゃありません。
あら、これは正月休みの不摂生が祟っちゃったのかな?
ともドスケベ根性で勘ぐったりもしたのですが、既に大晦日夜の生スペシャルの段階から調子は悪かったようです。もともと強いほうじゃないんでしょうかね。
昨年も一度「めざましテレビ」で中野アナが喉を壊していた場面に遭遇したことがあります。そのときはわりと喋ってました。
ただ、そのとき少なからず喋ってしまったという「がんばり」が、逆に中野アナにとっては良からぬ傷痕となって今もなお残ってしまっているのかも、と邪推しています。
というのも、昨年末頃にたまたま本屋で立ち読みした「就職ジャーナル 11 月号」(リクルート)に、中野アナのインタビュー記事が掲載されていて、「就職を控える若者たちへのメッセージ」として主に自らの仕事に関するエピソードを語っていたのですが、その文中にこんなことが書かれていました。
うろ覚えですが
中野
「喉の調子が悪いときにテレビに出た。自分では悪いなりにがんばったつもりだったが、スタッフからはそんな調子じゃみんなの迷惑になるだけだ、とキツく言われて、めちゃくちゃヘコんだ」
上記のような主旨で、要するに不調時のがんばりが仇になったと言ってます。おそらくこの流れを受けて、今はあえて極力喋らないという選択をしているんだと思います。
今回の「めざましテレビ」を完全に全部見たわけじゃありませんが、はたして中野アナに対するフォローはあったのでしょうか。少なくともぼくが見ていたかぎりでは一言も触れられていませんでした。
喉の調子が悪いのは声を聞けば誰にだってわかります。とはいえ、なんだか「腫れ物に触っちゃいけない」みたいな状態になっていて、だいぶせつなかったんですが・・・。
対照的な事例をひとつ挙げときます。
元旦深夜のテレ東吉本生放送で、テレ東の相内優香アナという一年目の女子アナが風邪を引いていたらしく、声が不調でした。
藤井隆といっしょに中継に出ていて、ピンクの晴れ着姿に身をつつみ、見た目だけは元気そうなのですが、ひとたび声を出せば変調のわかるハスキーボイスです。
スタジオには今田&東野ほか多数の吉本芸人。
「その声はどうしたの?(笑」とつっこまれまくるわけです。
これが幸運でした。
隣に藤井隆がいることで、相内アナのほうでは藤井とタッグを組んで「え、なにか?」みたいに真顔ですっとぼけて返す、というコントなやりとりが成立していたのです。
「明らかに声おかしいですやん」「え? 別に正常ですけど?」 くだらなくて良いです。
かと思えば「セクシーボイスだ」などと称揚されて、相内アナも調子こいて色っぽげな声を一瞬とはいえ出してしまう、というような機転の利かせ方もありました。
吉本ベテラン勢の笑いの渦に巻き込まれることで、たとえ一年目の新人アナの、もしかしたら本来叱責されてしかるべき喉の不調さえも、すべて笑いの中で丸く収まるというチームワークが形成されていたのです。
別に甘やかす必要はないんです。
声が生命線ともいえる女子アナが、というか女子アナに限らず番組の出演者が、どうせ身体の調子が悪いまま表舞台に出ざるを得ないのであれば、できれば朗らかなかたちでのフォローが欲しいなー、と思ってはいます。
(※追記:結局中野さん次の日休んじゃいましたね・・・)