中居正広の「お父さん」が気になっている

SMAP 中居正広が映画「私は貝になりたい」のキャンペーンの一環で 24 日放送のテレ朝系「徹子の部屋」に出ていたとき、中居が自分の父親のことを

「ぼくの“お父さん”はですね・・・」

などと、“お父さん”呼ばわりすることが気になった。


社会人の言葉づかいとして礼儀にかなっているのは“父”もしくは“父親”ですよね。

一人称として「わたし」ではなく「ぼく」を用いるのはさすがに「中居くん」のイメージもあるので今さら問題ないにしても、“お父さん”に関してはかなり子どもっぽい印象を受けた。


ただ、中居正広 36 歳、さすがに礼儀を知らないはずはない。なにかポリシーがあって“お父さん”と呼んでいるのかも知れない。もしくは余人にはうかがいしれぬ「事情」があるとか・・・。

「実の子どもではない」などの複雑な家庭環境をまっさきに思い浮かべてしまう。


そんなひとりよがりの妄想をいったんほっぽり出したまま、30 日放送の TBS 系「情熱大陸」で中居の特集が組まれているのを見ていたら、モヤモヤがすこし解消されたような気がした。

“お父さん”本人がカメラの前に姿を現したのだ。


そのくだりは撮影仕事の休憩中に“お父さん”と電話をしている中居の姿から始まった。

なにやら“お父さん”から麻雀の誘いを受けているらしい。中居は仕事を理由に断るものの、どんな話の流れなのか、結局は「父親が息子の仕事場に顔を出す」という段取りになった。

話の展開がひどく突拍子もないような気もするが、とりあえず額面どおり受け取るしかない。


やがて“お父さん”こと「中居正志」さんは、自分の友だちを引き連れて、“息子”の仕事場に本当に来てしまった。

しかもテレビでの顔出しや名前出しも別にオッケーらしい。柔和な顔。小柄な背格好。何のてらいもなく“中居くんのお父さん”がむきだしのままテレビに映ってる。

こんなにガードゆるゆるでいいのかな、とこちらが心配してしまうほどだ。


この「情熱大陸」の中でも、中居は担当のディレクターあたりに対して自分の父親のことをやっぱり“お父さん”と呼んでいた。

ただし現場のまた別のスタッフ相手には“父”と言っている。やればできるのだ。

単に呼称にあんまりこだわってないだけなのかも知れない。

ちなみに“お父さん”本人に対しては「オヤジ!」と呼びかけていた。これはまぁ妥当と思う。


息子が「中居正広」で、父親が「中居正志」、きっちり「正」の一文字もファーストネームで継承している。こうなるともう、さすがに実の親子だと言われれば疑っても仕方がない。

「複雑な家庭環境に生まれ育った」
「実の母と再婚した継父と表面上うまくやってるふりをしてるが実は内心憎悪の念が・・・」

みたいな昼ドラ妄想を膨らませるのはやめにしましょうか。


web で“お父さん”こと中居正志さんに関してサラッと探ってみた。

2001 年の SMAP ライブで中居のソロコーナーのときにステージに立っているらしい。

昨年の紅白歌合戦では、当時うわさになっていた倖田來未と“息子”との仲について、スポーツ新聞からインタビューを受けたりもしている。

出たがりなんでしょうか。

もうひとつ、中居のラジオ番組の書き起こしを拾い読みさせてもらっても、今年に入ってから笑福亭鶴瓶とその奥さんと中居と“お父さん”の 4 人でゴルフ回ったのだとか。


他人の親子関係をあれこれ詮索しても仕方ないんですけど、徹頭徹尾、父と子のあいだの距離感が妙に「温かすぎる」のが、どうも気になってしまう。

情熱大陸」でも現場のスタッフに“お父さん”ソロショットの写真を撮らせて、中居が「遺影、遺影!(笑」とかふざけたりもしていた。

実の父親が職場に来て、そんなにはしゃぐもんかな?


すべてが本当に本当なら、こんなに幸せなことはないとは思うんですけれど。

“お父さん”かぁ。うーん。まだどこか納得できてない。