こないだ Zepp Sapporo で「ハロ 10 パーティ」があったとき北海道外からいわゆる「遠征」で札幌に駆けつけたヲタも少なくはなかったんだけど、その中にはモーヲタテキサイ界隈を影で牛耳るニヒルなフィクサーこと本町さんがいて、飯食いませんかと mixi で誘ってくれたので公演後に待ち合わせてススキノの「つぼ八」で飯食ったのだった。昨年末頃から無闇に広がっていくヲタ友の輪。
ともかく本町さんとはこれまでに東京で二度ほどお会いしたことがあるのだが、自分とはヲタとしての基礎体力があまりにも違うなとつくづく痛感しており前日から緊張でドッキドキが止まらなかった。まぁ結果的にはなんとか勇気を振りしぼってライトヲタ丸出しのうっすいトークとはいえ破綻もせずそれなりに真人間並みに紡いでいくことができたのではないかと今はホッとしている。いろんな著名なネット上のヲタさんたちのリアルな話もお聞きすることができて、まぁそんな人たちのことは本質的にはどうでもいいことこの上ないのだけれども、下世話な興味として単純におもしろかった。
ちなみに本町さんの他にも、もう一人、『ラジオの企画でメロン記念日の大谷と村田が自宅に来たことがある』という異レベルのとてつもないヲタ経験値をお持ちの、せきねさん、という珍獣みたいな人がいっしょに来ていた。せきねさんは経歴からしてどうもインテリらしく頭が若干クレバーすぎるのか話してることがちょいちょい迷宮入りして総じて何を言っているのかよくわからなかったが、それすら妙に楽しいのだった。ノンアルコールの席ではあったが(本町さんは下戸、せきねさんは腹痛のため)そのぶん会計も悶絶するほど安く、たいへんにいい夜であった。
ありがたいことに本町さんは手土産を持ってきてくれた。
つんく♂プロデュースで、かつぼくがこれまで興味のなかったアイドルユニット「キャナァーリ倶楽部」のまだ封も開けていないような CD や DVD の数々だ。尋常じゃないほど大量にプレゼントしてくれた。おなじみもうこれ以上。のスズキさんもこの手土産には携わってくださっているようで、やぁ太っ腹すぎる。しかも自分たちで制作しているという噂のミニコミ誌もいっしょに何冊も頂戴した。キャナァーリ倶楽部に関してはまだユニット自体がマイナーなため、ある種の「布教活動」という意味もあるのだろうけれど、あらためて、ありがとうございます。
というわけで、サンデーモーニング終わりで、気持ちに余裕があったので「青春万歳!」の DVD を見てみたのだ。完全に初見。
- アーティスト: キャナァーリ倶楽部,つんく,亜伊林,鈴木Daichi秀行,五十嵐宏治
- 出版社/メーカー: グッドファクトリーレコード
- 発売日: 2007/07/25
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 10回
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↑は CD のジャケットですが同じようなもんです。さすがに映像だと情報量が多く、これまで他サイトのテキストでしか知り得なかったことが、いろいろとダイレクトに飛び込んでくる。さまざまな感慨はあるのだけれど、今は率直な思いを書いてみます。
「ハマるものか」と必死です。意固地です。
もちろんつんく♂の会社 TNX が大々的にやってることなので、旧世代のおっさん大好きッ子としてつんく♂の嗜好はあまりにも理解できる。これを嫌悪しておいてハローだけが好きというのはスタンスとして意味ないですね。かといってひとつでもビリッと脳天に電流が走るようなステキなエッセンスがあるのかといえば、正直まだ特に何もない。ただ本町さんやスズキさんらがハマッたのには何かしらの理由があるからで、ぼくとしてもひょんなことからドロ沼にハマってしまうのが怖いのです。
キャナァーリさんたちは今のところはローカルな活動に重点を置いているのかな。地域密着という意味では東京のあの下町商店街の空気にフィットしている、というか多少無理は生じようがコンセプトとして真正面からフィットさせようとしている力業な様子が映像としてはっきり認められた。DVD に収録されているつんく♂先生引率のドキュメントコント「マジカデミステリーツアー in 立川」とか象徴的。
しかし札幌ッ子としてはコンサートやイベントがまったくの未体験だし、例のごとくテレビも無ぇ、ラジオも無ぇ、ネットでもそれほど流行って無ぇ、ってことで実感としてまるっきり別世界で事が運ばれている感は否めない。
それでも悲しい習性として、キャナァーリ倶楽部のメンバー知識は如実に増えてしまった。
『メンバーは 9 人』『ちっこいのが 2 人いてそのうち 1 人がえり〜な、もう 1 人が平井理央みたいな顔』『メガネが 2 人いて、そのうち 1 人がおがまな(?) もう 1 人が最年長のあゆべぇ』『バレエが全国レベルで上手すぎる人が 1 人で、名前がりっぽん(?)』『スズキさんがファーストインプレッションから興味を引かれているいくっちという人がいる』、あと『如月カレンみたいな顔の人がいる』など。書いてることがふわふわしている上にツッコミが浅くて申し訳ないけど。
こんなことは必死こいて覚えるようなものでもないはずで、興味が湧いてくれば自然と頭に入ってくるし、そうじゃなけりゃ、それまでのことだ。明日からはもらった音源を聴いていくことにします。あぁ転がりたくない転がりたくない。