知れわたる℃-ute

正月休みひと区切りの 3 日の夜は小中学生時代からの友だちを含んだ男女数名でプチ同窓会的な飲み会。勤務先やら居住先やらが千々に乱れて年に二三度の盆暮れ正月にしか集うことができず貴重な機会ではあるのだが、席上で毎度のように繰り返されるのは昔話と近況(それも主に合コンがどうの結婚がどうのといった色恋沙汰)ばかりで今ひとつ居心地がわるく、テレビ芸能スポーツ音楽のようなミーハーな会話に関しては「そういうことを話す場ではない」のような不文律がなんとなく出来上がっておりまた実際に話そうとしても食いつきがあまりにも悪すぎるため、テレビ芸能スポーツ音楽くらいしか話すことがない自分としては終始だんまりを決め込むしかない。そんなでも見捨てないで呼んでもらえるだけありがたいんですけどね。

いっぽう明けて 4 日のファッキンお仕事始めの日は夜にそっくりそのまま職場の新年会へ移行。たしかにお仕事はファッキンであるが職場の人たちは概ねぜんぜんファッキンではなくむしろいい人たちばかりなので同窓会めいたものよりもこっちのほうが現段階では落ち着いてしまう。ふつう逆だと思うんだけど。またその職場の飲み会が居心地よろしい一因としてテレビ芸能スポーツ音楽のような会話が大っぴらにできるというのがあり、ぼくもたいがいテレビッ子なはずなんだけど他の人も個人差こそあれ充分見てるため酒飲みながらがっちりスクエア組める感じの会話の量感に充足感を得ることしきり。

紅白やお笑い関係を中心にグダグダと喋りながら途中、レコ大を見ていた人から極めてスムーズに「 ℃-ute 」の名前が繰り出されたのには驚いた。しかも複数名から。ましてや「あの楽屋でインタビュー受けてた子(※まいまい)よりも、左隣にいた子が素朴そうでかわいかった」との具体的な発言を同僚の女性から聞いた日にや、ぼくとしても一気呵成に饒舌と化すしかない。

「えーっと、その子はオカール・・・岡井ちゃんのことだろうかな? それとも nksk ・・・なかさきちゃんのことだろうかな。ていうか色は黒かった?」「黒かった」「じゃぁおそらくオカール・・・岡井千聖ちゃんのことでしょう。あの子はいい子ですよ身なりは小さいけど歌も巧いし、きっとこれから伸びますよ!」 このような具体的な問答をするのが実に快感であった。聴いてるほうはただ単にキモかったかも知れないけれど。とにかく ℃-ute は確実に浸透してる。

いっぽうで、庄司ミキティネタを半ば嫌がらせのようにデリカシーなく振ってこられたときは、そこが職場の飲み会だということも忘れて「あんな奴(庄司)はクソですよ!」「テレビ出てても顔見たくないからチャンネル変えるし」「わー聞きたくない聞きたくない(と耳をふさぐ)」など、自分でも演じているんだかマジなんだかわからない大げさな錯乱状態に酒の力を借りて陥ってしまい、これはさすがにリアクション間違った。