恋レボのトラウマ

ハロプロ楽曲大賞 1997-2006 への投票は紆余曲折の末なんとか済みましたが、あとになってこれだけは絶対にどうしてもひとつ言い訳しておきたい、したいしたい、という言い訳したい欲求がむくむくと沸き上がってしまいましたので、欲望に正直に言い訳します。

モーニング娘。「恋愛レボリューション 21 」( 2000 )は、ぼくの選ぶハロプロ楽曲大賞 1997-2006 の「次点」なんです。もう一度言うよモーニング娘。「恋愛レボリューション 21 」( 2000 )は「次点」なんです! 決して忘れていたわけでも見下しているわけでもないんだ。違う違うそうじゃない。


かなり多くの人が票入れてるようだから、多勢に無勢がモットーの小市民的なしみったれ精神の持ち主としては、選ばなかったことに関して若干「やっちゃった」気持ちが沸き起こったことは否めないので、慌てているのです。

もちろん自分の中では、ラブマ入れなきゃ絶対おかしいし、ピ〜スと恋レボ比べたらピ〜スに軍配あがっちゃうし、ウィアラのでたらめな爆発力はハロプロ随一だと思うし、かといってスッペ外すわけにもいかないし、あややのハイクオリティ楽曲も潜り込ませておきたいし・・・。

だからこその次点です。勘弁して欲しい。


では、なぜこんな歴史的な楽曲を蔑ろにしてしまったのか、ということを、もっと根源的に突き詰めていけば、ぼくの頭の中にある重大に忌まわしい記憶がそうさせなかった、というのがある。


去年のこと。ぼくは職場の宴会の二次会カラオケでごく自然な現象として、そんな恋レボをフリコピでノリノリで当たり前のように歌い踊り狂っていた。すると、曲がサビを終えて二番に入った途端、心ない上司にこんなことを言われたのだ。

なんかもう飽きた


本当にひどい。カラオケで気持ちよく歌っている部下に向かって面と向かって「飽きた」。いや、別にうまく踊ろううまく歌おうという気もなく、ただただ愉しくその場を盛り上げようとしているのに、この血も涙もない一言はなんなのだ。からかうのもたいがいにして欲しい。

そして結局ぼくは「あぁ飽きましたか」と内心にかなりのストレスを抱えながら、自ら演奏をストップせざるを得ない事態に落ち込まれたのだ。あぁ完全なトラウマ。


あ、そういえばそんな事件の前にも、さらにひとつ、職場の同期の人たちとカラオケに行って、恋レボをフリコピでノリノリで歌い踊っていたときに、同席していた心ない女性から、やはりこんなことを言われた。

こういうのは歌詞見ないで歌わないとねー


本当にむごい。誰がたかだか身内だけのカラオケで下準備もなしにいきなりそんな芸当ができるというのか・・・。

ガラスのハートは傷ついた。で、それ以来ぼくはカラオケで恋レボを歌えない身体になってしまったのである。娘。コンサートとかでは愉しく鑑賞してフリコピもするのだけど、ときおり脳を覆い尽くす、果てない記憶のブラックホール