ズッコケ三人組

月曜日に NHK 総合で放送されたキャンディーズの特番は今年 7 月に衛星放送で流されたものの再放送らしく(再々放送という話もあるもののそもそも NHK ってけっこう使いまわすから別に何度目でも)なぜゆえに今キャンディーズなのかは結局最後までわからなかったけれど、時代は繰り返す、というか、逆にアイドルを取り巻く現象は何十年経っても不変だァというか、ともかくおよそ 30 年前に一世を風靡したというキャンディーズの活動内容のたとえ一端でも知ることができて、実に興味深い内容だった。

春一番」や「暑中お見舞い申し上げます」「微笑み返し」のような誰もが知ってるヒット曲はもちろん、それ以外の今ひとつパッとしない感じの楽曲もフルコーラスで流れていたのが番組としての厚みを増していた。やはり「レッツゴーヤング」は掛け替えのない財産だ。

解散から約 30 年という歳月、埃のかぶったような古い映像。まさにザ・昭和という趣でキャンディーズを取り巻くすべてがもはや歴史上の出来事だという感はたしかに否めない。すべてが僕の生まれる前の出来事だ。紀元前。とはいえ幼少のころはまだ芸能界にもキャンディーズの「残り香」みたいなものがほのかに匂っていた気がする。もしくは昭和 50 年代後半に「欽どこ」に出ていた「わらべ」あたりと記憶の奥底で混同しているか。

そしてモー娘。含むハロプロ世代を生きる現代のヲタとしては、特に今石川梨華さんが美勇伝として三人組で活動しているだけに、いろんな側面からその差異であり共通点が見つかりました。

まぁ何を比較しても仕方ないんだけど、たとえばテレビ収録も入っていたライブの最中に本人達の口から突然の解散宣言が繰り出されて世の中を騒然とさせたり、ラストシングルで初めてのオリコン一位を獲得したり、あげく後楽園球場で熱狂の解散コンサートを開いたり、とかいろいろ熱すぎるよね。紙テープもすげぇ。客にはヲタ芸サイリウムも無かったかも知れないけど、あの群衆のザマなんて暴動寸前じゃないか。

そんなふうに引き際を大切にして伝説を残してパッタリ去るもよし、またメンバーを入れ替えて延々と続いていくモーニング娘。もよし。それぞれの存在意義があるってもんですよ。