コンディション

紫陽花アイ愛物語」シングル発売のときの握手会にもぼくは馳せ参じている。昨年の 6 月のことである。これはこれで炎天下の中の魔境的なイベントであって、今おもえばあのときの石川さんは確実に疲れていたんだねぇ。そりゃ何千人も何時間にも渡って握手握手また握手なんてくたびれるし、ぼくが「いつもラジオ聞いてます!」って語りかけても虚ろな目で「はい・・・」としか答えないよ、ってものです。感情では認めたくないが理屈では腑に落ちる。しかたがない。

今回、石川さんはハロパ土日四公演を終えたあとの月曜日ということで、疲弊してないわけがなかった。仕事仕事の毎日で、それはアイドルとして幸せなことかも知れないけど、本人もたまに愚痴を漏らすように、そりゃ体力的にきついんです。まちがいない。

ただ、ありがたいことにカジュアルディナーショーは、一回に入る観客の数も推定 80 名の超限定プレミアプラン。しかも一日一回かぎりの公演(じゃないときもあるけど)でムリはしませんよ。ほぼ全員がファンクラブの会員(同伴者をのぞく)でなごやかムードな反面さすがにステージを見る目は肥えてるだろってことで緊張感はあるでしょうけど、逆にお客の全員がたとえば平素の握手会のように見ず知らずのそこらの卑俗な愚民どもというのではなく、身分証明書も見せたれっきとした「顔の見える」人たちで精神的にも気楽だろうし、また物量的にも屁みたいなものだと思うのです。

そんな石川さんは、公演中も、そして握手のときも、いつも我々に見せる姿と同様、とても元気でそしてハッピーでした。結局は最後の握手の話にすべてが集約されるのですが、「紫陽花」の握手会のとき目が虚ろだったのが嘘のように今回はみごとに顔面中の細胞という細胞すべてがらんらんと光り輝き、そしてその視線の先には、はっきりと僕が捉えられているようでした、どうやら。ごめんなさいねほんとに。


握手の時間は大谷さん、石川さんともに、ひとりあたり 10 秒ほどだったでしょうか。これは長いです体感時間としては圧倒的に。