島津ゆたか

M-1「チェックイン」に始まりM-13「チェックアウト」で終わるこのアルバムはアートワークやアルバム曲のタイトルなどで明らかに「ホテル」を題材に取っていてエロキャワスイートな世界観がよく徹底されておりコンセプトアルバムとしてはミスチル「深海」の再来といって良い。ただひとつ「深海」と大きく違うのがM-1とM-13が、ともに美勇伝の三名の繰り広げる他愛もない寸劇だということである。この寸劇がもしもすべてその他二人を抜きにした世界一の美人さんのひとり芝居だったら・・・そう夢想するだに背筋に悪寒のそそけ立つ気分であり最高で最悪な気分が否めないが、まさにそんな究極のアレこそが今後我が輩の永久に追い求めるべき理想郷といえる。最終的には中島みゆき「夜会」のようなことを世界一の美人さんにはやっていただきたいと思っている。