タモリさん。。。
3 月 23 日の月曜日から「アコム」のテレビ CM や新聞広告などに、タモリが出始めました。どうやらタモリがアコムの「顔」になってしまったようです。芸能ニュースなどではあまり取り上げられていないようなのですが、わりと仕掛けは大がかり。いったいどういうことなんでしょう。
新キャンペーン、はじめます。
その名も、アコムの「計画的に」計画。タモリさんをメインキャラクターに、計画クラブなるものを発足させ、
より魅力的に「計画的に」のたいせつさをアピールしていきます。
アコム公式サイトより
『アコム計画 CLUB 』とか銘打って広告展開していくようです。
たしかにこれからの春の新生活、なにかとおかねが必要な季節を迎えるにあたって、アコムがとことん「親しみやすい」イメージを植え付けようとしているのは、なんとなくわかります。当該サイトもイラストや写真に彩られたポップな仕上がり。
でも、これは正直「タモリももうちょっと仕事選べばいいのに・・・」感が否めません。だって消費者金融。まぁ CM 仕事を受けるも受けないも、別にタモリの一存じゃないというか、むしろタモリは頼まれた仕事を淡々とこなしてるだけ、なのかも知れませんが。どのみち内心は知り得ません。
もちろん消費者金融系の CM には、夏川純やら中川翔子やらといったグラビアアイドル勢をはじめとして、それなりにまっとうなタレントも案外シレッと出ています。竹中直人とか桃井かおりとかもそうでしょうか。このアコム CM にも大島麻衣や大堀めしべといった AKB48 的 な人たちが関わっています。
ちなみに過去アコムの CM に出たタレントとしては、セイン・カミュ、川合千春、奥山佳恵、萩原流行、小野真弓、大場久美子、高木美保、安めぐみ、松居直美、ケント・ギルバート、品川庄司、熊田曜子、木内晶子、柳沢慎吾などがいるようです。CM として印象深いものもありますね。
ただ、もうタモリは、タレントとしてはぜんぜん別格なわけじゃないですか。なにもいまさら、いろいろと余計な雑音がくっついてきそうな業界に「顔」として関わらなくても、と思うのです。「三菱 USJ フィナンシャルグループ」というそれっぽい肩書きにも目くらましされたくはないです。
あるいはむしろ今後タモリがそういう業界のイメージアップに貢献してゆくということなのかも知れません。たしかに「ご利用は計画的に」みたいなコンセプトにタモリのタレントイメージががっちり合致してるところはあります。「タモリ倶楽部」で鉄道のダイヤを精緻に組み立てる等の例があるように。
あるいはタモリといえども、もともとはアングラ密室芸なあやしいイメージのタレントで、今みたいに安パイ状態のほうがおかしい、ということを考るべきなのでしょうか。原点回帰っていうか、あるべき姿というか。もはや「風景」といえるグラサン姿だって、見方によってはうさんくさいわけです。
個人的には完全に「う〜ん」という気持ちで、「陵辱された」、ってのはちょっと言い過ぎですが、そんな感情にさえ近いかも知れません。
そしてこんなことで若干テンションが下がってしまうほどに、自分がタモリを妙なところで聖人君子みたいな人物だと捉えていることに気づかされて、少々こっ恥ずかしい気持ちもあります。
まぁ CM ひとつくらいで「タモリ」のイメージは揺らがない、というのはありますよね。ここまでくれば死ぬまでタモリはタモリでしょうから。
余談ですが「こんな CM はコージー冨田にでもやらせとけ」という、ちょっとした思いつきが生じるのは否めません。
でも、そんなコージー冨田も「はじめてのアコム」みたいな企画にちゃっかり顔を出していたりするのです。
なんか「変則バーター」みたいな感じ。どちらさまも抜け目のないことではあります。それにしてもコージー冨田がこのような間接的な共演という機会に及んでもなお、タモリのモノマネをまったくしない、気配すらのぞかせない、というのは、相変わらずの複雑なしがらみです。